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ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2024.11.22 Fri
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2006.02.18 Sat
初演を見てとても大好きで、DVDも買って持っています。
で、初演への愛情と仕事の都合故に再演は見に行かなかったのですが、
今回テレビでやっていたので見る機会に恵まれました。


初めのうちはどうしても、初演と比べてしまうので
なかなか入り込めなかったのですが、途中からやっぱり物凄く
入り込んで見てしまいましたともさ。


初演の方が優れている点というのも多々あったけれど、
細かい点で再演で手直しされているところが多くあり、
単純に役者さんが変わったので変えているところもあれば、
よりいろんな事情とか理由で変わっているところもあり。
例えば、美祢さんがちゃんと寝間着を着ているだとか、
殺陣の技術が上がっているだとかももちろんだし、
個人的にはつぐみさんが屯所まで押しかけてきた時の沖田さんが、
「治療はもういい」とはっきり言うシーンが好きでした。
初演でももちろん、死期を悟った風なところはあったけれど、
こうしてはっきりふたりで会話しているのも、これはこれで切なさが
伝わってきていいなと思う。

小野田さん役の畑中さんは、頑張りすぎてから周りしている風が
確かにご本人のおっしゃる通りあるけれども、
長州の志士って、我武者羅に純朴に、一心に信じて行動していたっていう
こういう雰囲気ってあったんじゃないかととても思うので、
こんな小野田さんもとてもありだと思いましたね。
で、虹までの間に格段に畑中さんの殺陣技術があがっている気がする。

篠田さんがご自分で言われていたけれど、やっぱり三鷹さんって
細見さんのイメージはとても強かったから大変だったと思うけど、
こんな三鷹さんも面白いなあ。
小金井さんがおっか小さんだっただけに、前より三鷹さんが
いじめられキャラというより嫌われキャラになっていたのが
可哀想でもあり面白くもあり。


おっかーさんと言えば、前は秋吉役だったのに、
今度は対極の小金井役っていうのはどんな気持ちなんだろう?
菅野さんや大内さん、さつきさんみたいに同じ役を、年数を経てもう一度
というのもとても大変だと思うし、
違う役をやるというのも、やはり大変だろうな。
そして同時に、きっと面白いだろうな。

虹を見てからこれを見ているので、どうにも小金井さんが
黒江さんにダブって見えて仕方なかったです。(笑)

二画面で初演と再演を同時に見たいなーなんて思ってしまいました。

サイトを見ると坂口さんの名前があったので調べていたら、
坂口さんはピンチヒッターだったのですね。
坂口さんの美祢さんも見たかったです。

そして、田嶋ミラノさん存じ上げなかったのですが
亡くなられていたんですね。
驚きました。
末筆ながらご冥福をお祈りいたします。

 

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2006.02.17 Fri
とても良かった。面白かった。

最後の解説でも触れられているけれど、神様の概念が兎に角好き。
万物に神が宿っていて、神様だからってきちんとした偉い神様
ばかりじゃない。
もののけ姫でも神様ってそういう描かれ方だったと思うけど。
あれはアイヌを参考にしてるらしいので当然ですが。
そういうのがとてもいいと思う。

昔話ってでも、アイヌだろうが和人だろうがイソップでもグリムでも
もの凄いさっくりあっさり残酷なのはどうしてだろう?

けどその中でもほっとすることが結構ありました。

神様の申し子だったから早くに呼ばれた(若くして死んだ)という考え方とか
非常に好きです。

単純に、北海道出身なので知っている地名がいっぱいでてくるのが
嬉しかったりもするし。
きっとこのサル川って沙流川のことなんじゃ?みたいな。

江戸幕府の習慣が伝わってきて助かった人がいるなんて
びっくりした。


訪れの咳払いとか、ちょっとした習慣が分かったりして
お話自体も面白かったし、とても楽しく読めました。

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2006.02.16 Thu
どんな話だか知らない上、最近司馬さんの話に飽きてきた
にも拘らずこれを借りたのは、キャラメルボックスの『太陽まであと一歩』
の中でアキラが一生懸命読んでいた話はどんなだろう、
と前前から気になっていたからなのでした。

先入観が無いので、そんなに苦痛ではなく読み進めています。
単純に夏目漱石さんが好きなので、夏目さんの名前や
正岡子規さんの名前が出ているのがなんとなく面白いというか。
肝心要の主人公の人たちはよく知らないのですが、
これもまた史実なんだよね?


取りあえず完読を目指します。

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2006.02.15 Wed
新宿ミラノ座へ見に行ってきました。
http://www.hakase-movie.com/

ある程度のストーリーは事前に知っていたのですが、
物凄い感涙のストーリーなのかと思って見に行ったら、そんなでもなくて、
ほんわかした、ほのぼのとした雰囲気が基本だったので
正にポスターの、桜並木の下を天気の良い日に歩いているような
あんな感じでした。

以降ネタバレ。
 

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2006.02.15 Wed
図書館で別の本を探していて、たまたま目にとまったので
インスピレーションで借りてきました。


前に新聞で、ホームレスの人たちの家の壁に
美大生たちでキャンバスに見立てて絵を描くという企画をやっていて、
それは結局家の撤去でその作品たちももちろん撤去されてしまったんだけど
そんな記事を読んで色々思うところがあったのを思い出し、
読んでみました。


大学生ならではの行動力とか考察力で、
しかも建築をやっている人ならではのものの考え方で面白かった。
まずあの段ボールやビニールシートの小屋を、建築物をみなして、
それを研究対象として何年もかけて取材していくというのが凄いと思う。


何より、彼らとの付き合いを通して得たものをまとめとして
書いているところで、だからと言って美化してはならないというのも
きちんと分かっている。


若いから凄いな、若いのに凄いな、というのを両方感じた。

内容自体もとても面白かった。
いろんな人間模様、個性、
建築を請け負う人がいるとか、大家さんがいるなんて思いもしなかった。


ページも適当で時間を書けずに読めるし、良いと思いました。

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2006.02.14 Tue
タイトル通り歴史の余話なので、肝心要の歴史が分かっていないと結構厳しい。
正直元ネタがわからないので、さっぱりわからない、まずい!と思いながら
読んでいた部分もあったりして。

なので、世に言われている部分の歴史を知っているところの話はかなり面白かった。
松永久秀とか陶さんの名前が出てきたところとか、
なんと言っても幕末の薩摩藩の話あたりですね。ここらへんはなにせ
今勉強中なのでまかして☆って感じなので、よく分かったし面白かった。

つまりはとにもかくにも勉強不足ですね。
もう一度歴史を勉強しなおしてから読み直してみようと思います。

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2006.02.13 Mon
出目川率いるキラ信者たちが、SPKの居場所を襲撃するところから、
タッキーが魅上くんキラに指名されるところまで収録されています。

面白いんだけど、なんだか話がどんどん大きくなりすぎていて、
掴みにくくなったというか・・・。
ポテチの袋ごと小型テレビを捨てていた頃が懐かしいです。
お父さんも死んでしまったし、妹もお母さんもこれじゃあかなり可哀想だし。
大体にして、私はライトが好きなんです。
出来れば、キラになる前のライトが好きなんだけど。
で、Lも魅力を感じていたから、あーもうどっちを応援していいか
わからない!っていうのが良かったんであって、
今回はニアには魅力をさっぱり感じないし、ライトはもうキラとしてかなり
いっちゃってるし、相沢さんももうすっかり敵なか感じだし、
強いて言うなら若干メロがまあうーん、くらいなので、
なんだかなーという感じです。
私としては、魅上くんが歪んでいると本誌では書かれていたけど、
彼の正義が歪んでいるとはどうしても思えないので、
魅上くんも頑張って欲しいな、というところです。


最近リュークがみんなに見えているので、ライトとマリオカートしたり
してくれないのも寂しい。


しかしこのままこの話はどう転ぶんだろう。
今度もまたライトの勝ち、でいいんだろうか。
それはそれで一応問題もあるんだろうし、かと言って負けられても、ねえ・・・。
だし。
いや面白いんですけどね。
相変わらずライトはすごいんですけどね。


なんかなー。微妙なんです。

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2006.02.12 Sun
アニメの方を知らないのでなんとも言えませんが、
公開当時賛否両論だったし、確かにあまりに芸術的すぎて
よく呑み込めないシーンもありましたが、
なかなか良かったんじゃないかと思います。


とても映像が給麗で、物悲しくて、
アニメにも興味が出たし、不思議な感じで世界観ができていて
美しかったです。

宮迫さんを初めて見たのが『きらきらひかる』で、
その時お笑い芸人さんにさっぱり今ほど詳しくなかったので、
一体どこの劇団の新人さんだろう、いい味出してるなー、
きっとこの人は有名になるぞ、と思っていたのですが、
やっぱりこの中でも、とても良いキャラクターでした。
言葉を喋れないので、台詞は無いんだけど、声と表情で
とてもよく表現されていると思う。
メイクももちろん関係あるんだろうけど、独特の、ある種原始的な
弱さとか強さのある人間性がすごく感じられた。
良い役者さんだなあと思う。
芸人さんで、芸人さんとしてもとっても面白いのに、凄いなあ。

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2006.02.11 Sat
エイリアンシリーズは、怖いと思いながら2を見て感動して、
怖いのを我慢して1を見て、満を持して3は映画館に見に行ったら
冒頭からとんでもないストーリーで、がっかりどころか
殺意を抱いて帰ってきて、
4なんて全く興味が無かったのですが、知り合いに
「そうでもないよ」と言われてテレビでやっていたときに見たのですね。
で、確かに3と比べるからかもしれないけれど
そうでもないな、ということで、まあ見られるなと思うわけです。

全体的にフレンチ臭がぷんぷんして、
映像は必要以上にショッキングだったり綺麗だったりします。
基本的にはべたべたのホラー映画調に物語は進行していきますが
(誰が死ぬなとか、誰が裏切るとか、すぐ分かる)
飽きたりということはないと思います。
クローンの設定が事実とかけ離れて激しくおかしかったり、っていうのは
これが作られた年代を考えれば、まあ仕方ないかなという気もしますし。

結構もう、3まできちゃった後だったら、こういうリプリーも悪くないかな
っていう気がしますね。
テレビなんかで見る分には、全然良いと思います。

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2006.02.09 Thu
結局一気に読んでしまった。
結論から簡単に言うと、面白い。
気分の良い話ではないし、やりきれなくて悲しいけれど、
どこか前を向いて歩いていけそうなラストなので、
後味が悪くない。

上巻では思ったほど活躍しなかった京極堂、下巻では大活躍です。
堤さんが好きな私としては、かなり映画が見てみたくなりました。
まあ原作に忠実にやっているとしたら、さぞかしものすごい画像になりそうですが…。

中学生の頃NIGHT HEADを読んで、人間の脳とか肉体について
物凄いセンセーショナルで凄く影響を受けたんだけど、
これもまた再びそういうことについて考えさせられる。
京極堂さんが相手によってお祓いの仕方を変えるというのも
凄いけれど実は理に叶った話で、呪いというのは結局はそういものなことが多いのだろう。

小学生の時、テレビで漆にかぶれる人の両腕に、「右は漆、左は水です」と言って
どっちにも水を塗りつけたら、右だけかぶれてしまうというのをやっていたけど
人間ってそういうものなんだと思う。

脳ってなんなんだろう。不思議だ。
いや、不思議じゃないんだろうな。すべては

面白かった。



ネタバレ。



想像妊娠という言葉は聞いたことがあったけれど、
妊娠妄想というのは初めて聞いた。
知らなかった。


うっかり私がここから連想するのは、マリア様だ。
自分の中に生命が宿ったと思い、それが自分に語りかけてくる。
いえいえ、マリア様はちゃんとイエス様を産んだわけで、
語りかけてきたのもイエス様じゃなくて神様なんですけども
だからキリスト教を否定しているわけではないので悪しからず。

ミッションスクール出身だけれど、生徒全員がキリスト教徒かと言ったら
全然そういうことはなくて、むしろそうじゃない人の方が多かったわけなんだけど

オウム真理教が『流行った』時期、うちらは高校生だったのね。
で、ちょっと友達同士で論議になったことがあって。
ある友達が、「キリスト教だってこうだったかもしれない」って言い出したのよ。
「当時こういうマスメディアが発達していなかったから伝わらなかっただけかも」
と。
いや、これもほんとキリスト教を否定してるわけじゃないんですよ?
ただ私はこの意見に、なんというか新しいなと感じたわけ。
今信じている『常識』というものの危うさとか、そういうことかな。
だから、昔に言われている崇りや奇跡も、やっぱりこうして京極堂さんの言うように
答えがあって解明できてしまうのかもしれないな、と思ったのです。
凄いような怖いような、分かりたくないような気もするし。


いやまあ兎に角、凄いなあ。

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2006.02.09 Thu
奇抜なタイトル、風変わりな装丁。
この本それ自体が、ひとつの芸術作品なのだ。
面白いと思う。
一時間ほどで一気読みしてしまった。

主人公が実家で喫茶店を開いて、父の作ったモザイクが壁一面に貼られているのを
想像したらとてもあたたかい気持ちになった。
物事ってそうなっているのかもしれない。
本当にそうなって欲しいなあ。

遺跡という表現で今まで考えたことがなかったけど、
確かに私が生き急いでいる(と人に言われるけど自分で思うことはあまりない)
のは、自分の遺跡を残したくて、もう何年何十年タイムリミットがあるか分からないから
焦っているのかもしれないなと思った。


人の儚い思い、神様すら羨むような輝き。
素敵な言葉だと思った。

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2006.02.09 Thu
帰りの電車の中で読み始めたのに、気になって食後から
一気に読んでしまいました。

これは去年の夏、堤さんの写真がどーんと乗った電車の中吊り広告で
映画を知って、原作本に興味があったので図書館にリクエストしていたのが
やっと順番が回ってきたのです。


取り敢えずまだ上巻ですが、非常に面白い。
生まれない子供、旦那の失踪という謎もさることながら、
冒頭にウブメと呼ばれるものに関する記録が羅列してあり、
主人公の関口と京極堂のやりとりから始まるのが良い。
初めから読者には、記憶というもののあやふやさ、自分というものの不確かさ
が植付けられた状態で物語が進行していくから、
この謎に対して通り一遍では無く、謎がどんどん広がっていく展開になる。
誰かが変なのか。変だとして誰なのか。
あっさりこの人と言えそうで言えないのだ。
この心理戦とも言える書き方が引き込まれて素晴らしい。


京極堂さんが「これは一色刷りだ」と言ったときには地味に
とっても怖かった。


さあ、どうなることやら。
どういう結末に持っていってくれるのか。
こういう推理とかホラーとかいうのは滅多に読まない私ですが、
大変に面白いです。


昔、中学の修学旅行で岩手方面へ行ったんだけど、
その時事前学習で下調べをするよう言われて、河童について調べた時に
この地方の河童は色が緑ではなくて赤と伝わっており、
食い減らしのため生まれた子供が山や川に捨てられたことと何か関係があるのでは…
という史料に行き当たったのだけど、
この中でも一つ目小僧についての記述があり、
京極堂さんじゃないけれど、不思議なことなどないのかもしれないと
妙に納得がいった。
妖怪として書かれていて、一見想像やいろんな理由でおどろおどろしく
大袈裟に書かれていても、元を辿れば人間で、そこには色々な背景が隠されているのかもしれない。

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2006.02.08 Wed
これを読もうと思ったきっかけは、帰りの電車の中だった。
中学生の男の子が、大きい荷物を持ったまま、吊り革に掴まって
それはもう必死で本を読んでいた。
私の隣の席が空いたことにもしばらく気付かないぐらい。
気付いて一駅だけ座ったけど、もう一瞬たりとも目が離せない!という感じで読んでいた。
ので、興味を持った。
ちらっと覗いてみたら、隅に『ブレーキ』と書いてあった。
これが本のタイトルか章のタイトルかは分からない。
買ったばかりなのか書店のカバーがしてあるから表紙は見えないし。

取り敢えず、本橋、という登場人物の名をキーワードに検索をかけた。
ページの断面が青く着色されているので、多分見れば簡単に分かるだろうと思っていた。
で、図書館にリクエストして手に取った。
果たして断面は青いし、これで正解のようだ。
けれど。
ちょっと表紙を見て驚いた。
う~ん・‥。ちょっと私の好みではないのでは‥・。

目次を見ると、ブレーキっていうのは最後の話のタイトルなだけで、
オムニバスになっているらしい。
つまりあの少年は、最後まで読みきろうっていうところだったわけで、それがたまたま
本のタイトルの章だったから検索を容易にしてくれたわけだ。


で、肝心の内容はと言うと。
やっぱり好みではありませんでした。

確かに設定としては奇抜でほぅと思わないこともないけど、
で、人が死ぬ。
で、だからなに?っていう。
何も残らない。
筆者は何が言いたいんだろう。
恐怖を伝えたいらしいけど、それもそんなに伝わってこないし、
心に残る恐怖っていうのはそれなりになにかに
裏打ちされているものでしょう。
例えば貞子さんの悲壮な運命であるとか。

なんだかなーって思いました。
で、思ってアマゾンで見てみたら、リアル鬼ごっこ書いた人なんですね。
その本のタイトルは聞いたことあります。
読んだことないけど。
レビュー見てもやっぱ評価低めでした。


まぁこれ読むのも良いけど、
もっと違う本も読みたまえ中学生。
って思いましたね…。

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2006.02.08 Wed
こういう表現が適格かどうか分からないけど、面白かった。
私は、ハードボイルドの方が好きだなと思った。
多分、分かるなと思うことが多かったからだと思う。

私がなにかを感じる力、を手に入れたのも、やっぱり霊感の強い人と
仲良くなってからだった。
今はすっかり薄れているけど、やっぱり感じるときというのはある。
必ずしも生きている人間の方が怖い、とは思わないけれど、
よく分かる感覚だし、自分の「なんとなく変な気持ちのする日・場所」
っていう感覚は結構はずれていなくて、
大事にしないと、ちゃんと自分の声を聞かないと
って思うことが多いので、よく分かった。
ただ、私ははっきり姿を見るのではないので、会話なんかしちゃったら
例え昼間でも部屋には戻りにくいなあという気がするけど。

もちろん千鶴ちゃんを夢で見るように、そういうのってとっても綺麗で
幽霊なんて別に怖い存在ではなくて、ただちょっと世界や存在の仕方が違うだけで、
生きている人でも死んでいる人でもいい人はいい人、悪い人は悪い人なんだから、
千鶴ちゃんの霊が夢に出てきても怖くはなくて、会えて嬉しいと思うだけなんだよね。


ハードラックは、悲しいなと思った。
不思議なタイトルだなと思う。
でもとても合っている。
事故でも病気でも、突然でもこうやってゆっくりでも、
大切な人を失う、しかももう二度と会えない死という理由で失うのは
とても辛くて悲しいことだと思う。
どうあがいても事実は変わらない。それがとても辛い。
だけど泣き叫ぶしかない時期というのも確かにある。
それでも人間は、生きていけるんだと思う。
イタリアに行ったり実家に戻ることがひどいのではなくて、
色々なやり方が人それぞれにあって、それぞれのやり方でなんとかクリアしていくのだ。

弟が、一番可哀想だなと思った。
お父さんに殴られちゃって。弟だって辛くて、辛すぎて実家に帰ったけど、
それでは逃げではないと思うから。
でもそれも、仕方ないのだ。お父さんにも、殴る相手が必要だったんだと思うから。

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2006.02.08 Wed

やっと読み終わりました。
長かった。
尤も、この一冊のどこかで竜馬は死んでしまうんだと思うと
なかなか寂しいものもありましたけども。
事実は小説より奇なりというのは、本当にそうだなあと
つくづく思います。


読んでいる途中であまりにも中途半端に勇さんがちらほら
出演させられているので、よもやまさか暗殺犯を新選組として書きはしないだろうなと
ちょっと不安になりましたが、まあいくらなんでもそんなことはありませんでした。

なんというか、新選組サイドでこの時代の小説や史料を読んでいる時と、
時間の流れが違って感じられた。
竜馬の方が早くて能動的とでもいうか。
新選組の場合、本来したいと思っていたことをさせてもらえず、
義理や人情で抜けられなくなってきて、嫌な仕事をさせられていて、
という状態から結構後半、どこまでを新選組と言うかにもよりますが、
まあ土方さんの箱館までを考えれば本当に辛い状態で長く感じるし、
更にその後明治まで生き残った人たちのことを考えたら、
例えば斎藤さん改め山口さんみたいな人にとっては、ただひたすらに静かに
口をつぐんで過ごしてきた長い時間。
指輪物語で、長い旅で辛くて辛くて、ついにアラゴルンまでもが
駄目かもと思ったとき、読者の私はもう本当に駄目だとぐったりしたものですが
なんだかそういう種類の、疲れる恐ろしい長い旅路が新選組な気がする。
竜馬は、少なくとも司馬さんの書き方ならば、ひたすらビルボ・バギンズ
って感じだよな。ちゃんと考えてて、何も考えてなくて、陽気で、
すごいことも軽く平気でやってしまう、みたいな。

まあこんな例えでは、指輪知らない人にはなんのことやらさっぱりでしょうけど。

竜馬という人が陽気に書かれているから、最期の場面もそんなに
しんみりせずに読めました。
しっかし、見るサイドを変えるとひとつの行為がこんなにも違って見える。
すごいことだよなあと思う。
熱意が表になかなか出てこないけど、今の世の中だって同じなんだと思う。

ああ、それにしても新選組の書き方、ひどいなあ。
もうちょっと中立に書くか、じやなければ燃えよ剣ではしっかり
新選組サイドに立って書いてくれた方が良かったと思うのですけどねぇ。
 
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2006.02.06 Mon
手作りドッグ・グッズ
手作りドッグ・グッズ
Snowman

型紙がついているので便利でした。
デザイン的に好みでは無いものもあったのですが、
色々と参考になりました。

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2006.02.06 Mon
竜馬がゆく〈7〉
竜馬がゆく〈7〉
司馬 遼太郎

いよいよ大政奉還の案が動き出すところまで
話が進みました。
残すところついにあと一冊です。頑張ろう…。
最早それくらいしか感想の書けない私…。

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2006.02.03 Fri
カスピアン王子のつのぶえ ナルニア国ものがたり (2)
カスピアン王子のつのぶえ ナルニア国ものがたり (2)
C.S.ルイス, 瀬田 貞二

あまり面白くない。期待していたのに意外に面白くない。
というのは1巻を読んだ時点で書いたと思いますが、
一応全部押さえておかないとと
2巻に挑戦しているわけなのですが。
やっぱり面白くないなあ。
全然こう、血湧き肉踊らないのです。

ふと思ったのが、聖書に似ているな、と。
なんというか、
「できるなら恩に着せずとも最初からやってくれたらいいじやん」
「なんでそう回りくどいこと言うの。なんでそう意地悪なわけ?」
「ってゆーかそれ、可笑しくない?なんでそれが正義なの?」
と、聖書を読んでいて抱く神様に対する違和感みたいなもの。
特に旧約聖書の。
そういうのに似ているなあと思うんですね。
だから全然ライオン王アスランが、恰好良いのかもしれないけど
なんだかいまいち不親切に思えるし、
どうしてこの四人が選ばれているのかもいまいち分からないわけ。

指輪物語では、ホビットほど、フロドほどこの役に相応しい人はいないと思ったし、
ガンダルフやアラゴルンのように勇ましく知恵が豊かで頼れる人はいないと思ったけど
そういう説得力や魅力のようなものが、何も感じられないんだよな。
薄っぺらいというか。


けして悪くはない。駄作ではないんだろうけど、
面白くないなあ。
と言いつつ、シリーズは全部読んでみるつもりなんですけどね。

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2006.02.02 Thu
竜馬がゆく〈6〉
竜馬がゆく〈6〉
司馬 遼太郎

この巻はまあ面白く読めたかな、と。
バラエティ番組で、竜馬が新婚旅行へ行った温泉を見たことがあったのだけれど、
こういった経緯で行ったのだとは知らなかった。

文章が重複しているのは、長いから忘れているだろう読者のためなのだろうか。

それにしても長い話だ。
燃えよ剣なんて上下巻にしかなっていないのに。

お登勢さんにすごい魅力を感じる。
まぁ、『新選組!』で戸田さんが演じておられた
イメージが強いというのもあるんだけど。
ちょっと調べてみたいな。

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2006.02.01 Wed
ムーンライト・シャドウ
ムーンライト・シャドウ
よしもと ばなな

絵本みたいで椅麗な装丁で、よく見もせずに手にとって、
中を開いて読み出したらどうも読んだことがある…。
あれ?可笑しいな。こんな装丁じゃなくて、もっと活字で読んだ覚えが…
なんて思っていたら、あとがきで納得した。
もう一度手に取った読者、それって私だ☆と思いつつ。

綺麗な話だから、活字だけのも良いけれど、この絵本みたいな
装丁がとても合っていると思う。
短編を短編集としてしまう以外にも、こういった出版の仕方があるのだなあ。

凄く悲しい話のはずなのに、出てくる人たちはみんな悲しみを抱えているはずなのに、
透明で綺麗で美しい。

自分があげた鈴を、死んだ後まで大切に持ってくれているなんて、どんなにありがたいことだろう。
自分の形見のセーラー服を着て登校する恋人を空から見ていて、どんなに彼女も辛かったろう。

一気に読めて、読後感はさっぱり。
良い話だと思う。
すっかり忘れていた。読んだはずなのに。
今日再会出来て良かった。
 

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2006.01.27 Fri
魔法使いハウルと火の悪魔―ハウルの動く城〈1〉
魔法使いハウルと火の悪魔―ハウルの動く城〈1〉
ダイアナ・ウィン ジョーンズ, Diana Wynne Jones, 西村 醇子

ジブリの映画を見て興味を持ったので読んでみた原作本。
途中までは、映画が酷評されていた割には、ちゃんと原作に忠実に
作っているじゃないかと思っていたのですが、
真中を過ぎたあたりからあれよあれよとどんどん映画とは違う展開に。
最後にはまあソフイが契約を破る、そして大団円っていう大きな
結末は同じなんだけども、原作と映画はかなりかけ離れていて
「ああ…」と思いました。
どこをどうしてこうしちゃったんだろう?みたいな。


ただ、個人的な感想を言うならば、原作の後半が
かなり納得がいかないところが多かったので、
そのあたりを全然違うようにしていて、それはそれで話が可笑しいながらも
短く変えていたし、何より空気感は損なっていないなという気がしたので
ジブリの映画についてそんなにマイナスなイメージは抱きませんでした。
映画を見ていて違和感を感じたところは原作通りだったし。


女性の書くお話というのは、こういう風になりがちなのかなあ…
とふと思ったのでした。
なんというか、兎に角色恋沙汰になってしまう、とか。
緻密に組み立てるよりも感情とパワーで押し切っちゃう話運びとか。


けして面白く無いとは言わないけれど、映画とは違うし、
映画のフラットな雰囲気を求めているなら原作には違和感を感じると思います。

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2006.01.26 Thu
予告を見て面白そうとは思いながらもなかなか行けず、
今日やっと行って来ました。


事前に映画館の情報を検索しようとして、うっかり人のブログの
紹介文に行き当たってしまったりして、
倦怠期の夫婦がドンパチやるだけのつまらない映画、みたいな酷評を目にしちゃって
そうなのかなー?と思いながら映画館に向かいました。


結論から言うと、面白かった。
確かにつっこみどころは満載だけれど、そういうものなんだと思ってしまえば
痛快・爽快。
お互いの身元は予告宣伝の時点でもうばれているので、
だからと言ってどっちかが勝つ、両方死ぬなんて結末じゃ
面白くもなんともないし、一体どうやって終わらせるんだろう?
と興味津々で見ていたら、結構それなりに予想を裏切ってくれる展開もあり
笑いあり、そこそこ感動ありのストーリーで面白かった。
他のお客さんもふふって吹き出してる人多かったです。
映像的に、カメラワークとかも綺麗で美しいなと思うシーンもあった。


こういう直感的で野性味のある役やらせると、ブラピは相変わらず
うまいなあ。恰好良い。
アンジェリーナも凄く魅力的だった。
結構なんだかんだ言って、理想の夫婦なんじゃないのかな。
なんにも考えず見るドンパチ映画よりは断然作りこまれているし、
アクションシーンは過激だし、
非常に面白かったです。

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2006.01.26 Thu
1月11日に食べに行って、若い女性と男性の店員さんが
とても感じが良かったし
どろ焼きなる料理もそれなりに美味しく、
同じ関西圏の誼で良いお店かもと思っていたら、
いざレジに行ったらありがとうございましたもなく
「いくらです」
と言うだけ。小銭を探していると明らかに苛々した態度をされ、
カルトンに金置くなり
「いくらのお預かりでよろしですか」
とか訊きもしないで現計を切る。
釣りを渡して黙って立っていて、レシートも渡さなければ
挨拶もしない。
これが店長って名札に書いてあるんだから笑わせる。

翌日サイトから意見メールを出したけれど、
二週間たつけれど音沙汰なし。
普通はどんなに小さなクレームでも、最優先でことにあたるべきですが。

関西の恥ですね。
もう二度と行きません。

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2006.01.25 Wed
西遊記〈2〉
西遊記〈2〉
中野 美代子

やっと悟空と八戒が出てきて旅が始まったので、面白くなってきました。
知っているエピソードも出てきて、ひと安心。
実は私、三蔵の乗っている馬が竜だったなんて、結構最近まで知りませんでした…。

三蔵が結構我儘に思えるのは私だけなのでしょうか。
徳の高いお坊様も人間ってことなのかな。
三蔵法師に限らず、神様たちも殺生はするなと言う割には
相手が妖怪や動物だと別段咎めないというのも、
四本足は椅子以外なんでも食べると言われる中国のお話ならでは、
ってことなのでしょうか。
妖怪や動物でも、命は命では…と思っちゃうんですけども…。
 

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2006.01.24 Tue
西遊記〈1〉
西遊記〈1〉
中野 美代子

フジテレビの今クールの月9で西遊記がやっていたんで、
読んでみようかと。
西遊記って、ドラゴンボールとか、まちゃあきの西遊記とか、
ドラえもんの映画とかで
なんとなくサワリは知っているものの、きちんと知らないなって思ったので。
この機会に。

どうも私は信心深くないからなのか、悟空よりも神様たちの方が
ひどいことしてるようにしか思えない。
ドラマなんかでは、孫悟空はいたずら放題したので罰として、
と一言で済まされてるけど、
その悪事の数々が書かれているんだけど、部下思いの王様だなーって思う。
まあ悪いこともしてるけど、そんな何百年も石の中に閉じ込められるようなことなのかなあ。
と思ったら他の人たちも、そうでもないことで罪に問われていたけど。


まだ三蔵法師が旅にも出ていないところなので
さくさく読み進めたいと思います。

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