ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2006.01.27 Fri
魔法使いハウルと火の悪魔―ハウルの動く城〈1〉
ダイアナ・ウィン ジョーンズ, Diana Wynne Jones, 西村 醇子
ジブリの映画を見て興味を持ったので読んでみた原作本。
途中までは、映画が酷評されていた割には、ちゃんと原作に忠実に
作っているじゃないかと思っていたのですが、
真中を過ぎたあたりからあれよあれよとどんどん映画とは違う展開に。
最後にはまあソフイが契約を破る、そして大団円っていう大きな
結末は同じなんだけども、原作と映画はかなりかけ離れていて
「ああ…」と思いました。
どこをどうしてこうしちゃったんだろう?みたいな。
ただ、個人的な感想を言うならば、原作の後半が
かなり納得がいかないところが多かったので、
そのあたりを全然違うようにしていて、それはそれで話が可笑しいながらも
短く変えていたし、何より空気感は損なっていないなという気がしたので
ジブリの映画についてそんなにマイナスなイメージは抱きませんでした。
映画を見ていて違和感を感じたところは原作通りだったし。
女性の書くお話というのは、こういう風になりがちなのかなあ…
とふと思ったのでした。
なんというか、兎に角色恋沙汰になってしまう、とか。
緻密に組み立てるよりも感情とパワーで押し切っちゃう話運びとか。
けして面白く無いとは言わないけれど、映画とは違うし、
映画のフラットな雰囲気を求めているなら原作には違和感を感じると思います。
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