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ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2024.11.22 Fri
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2006.02.09 Thu
帰りの電車の中で読み始めたのに、気になって食後から
一気に読んでしまいました。

これは去年の夏、堤さんの写真がどーんと乗った電車の中吊り広告で
映画を知って、原作本に興味があったので図書館にリクエストしていたのが
やっと順番が回ってきたのです。


取り敢えずまだ上巻ですが、非常に面白い。
生まれない子供、旦那の失踪という謎もさることながら、
冒頭にウブメと呼ばれるものに関する記録が羅列してあり、
主人公の関口と京極堂のやりとりから始まるのが良い。
初めから読者には、記憶というもののあやふやさ、自分というものの不確かさ
が植付けられた状態で物語が進行していくから、
この謎に対して通り一遍では無く、謎がどんどん広がっていく展開になる。
誰かが変なのか。変だとして誰なのか。
あっさりこの人と言えそうで言えないのだ。
この心理戦とも言える書き方が引き込まれて素晴らしい。


京極堂さんが「これは一色刷りだ」と言ったときには地味に
とっても怖かった。


さあ、どうなることやら。
どういう結末に持っていってくれるのか。
こういう推理とかホラーとかいうのは滅多に読まない私ですが、
大変に面白いです。


昔、中学の修学旅行で岩手方面へ行ったんだけど、
その時事前学習で下調べをするよう言われて、河童について調べた時に
この地方の河童は色が緑ではなくて赤と伝わっており、
食い減らしのため生まれた子供が山や川に捨てられたことと何か関係があるのでは…
という史料に行き当たったのだけど、
この中でも一つ目小僧についての記述があり、
京極堂さんじゃないけれど、不思議なことなどないのかもしれないと
妙に納得がいった。
妖怪として書かれていて、一見想像やいろんな理由でおどろおどろしく
大袈裟に書かれていても、元を辿れば人間で、そこには色々な背景が隠されているのかもしれない。

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