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ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2024.05.20 Mon
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2010.06.30 Wed

中学生の時、大好きだったバンドが解散した。
発表されたのは夜中のラジオで、
私はその日に限って録音だけして眠ってしまった。
翌日、親友に電話をした。
何も知らずにいつも通り楽しげに、午後の待ち合わせについて
同じバンドが好きだった彼女と話してしまった。
後から彼女には、
「あぁ、ラジオ聞いてないんだなって思ったよ」
と言われた。
知らなかったとは言え、私は落ち込んでいる親友の傷を、あの電話で抉ってしまったのだ。
同じ気持ちで過ごしていると信じていただろう私が
明るい声で電話をかけてしまったことで。

今でも忘れられないでいる。

そして彼女と一緒にラジオを聞いた。
ふたりで延々と泣いた。

あのラジオのエアチェックテープは、未だに持っている。
けれど、彼女と聞いて以来、一度も聞いていない。

       *

「仲が悪かったから」「**のせいで解散した」
なんて言葉は聞きたくもなかったし
同じような真剣さで落ち込んでいる人を見ると
それはそれで引き摺られてより落ち込んでしまうし
そのバンドに関して様々な人が様々なことを言うのを
目にしたくなかったし、耳にしたくなかった。


今年のワールドカップの、昨日の日本戦。
今、久し振りにあの時と同じ気持ちだ。
心無い中傷は勿論、俄かの騒ぎたいだけのファン気取りの
「よくやった」「感動した」なんて言葉は聞きたくない。
傷口に塩を塗るようなインタビューや、
似非評論家の批評なんて目にしたくない。

笑顔で「残念だったねー」と話しかけてくるくらいなら
黙っていて欲しい。
興味が無いのなら、いっそ観ないで欲しい。

       ***

自分でサッカーをしたことがない私でも。
たとえば、絆は表裏合計15分弱の短い戦い。
それでも集中して戦えば息はあがる。
たとえば、歩いて走ってを繰り返す適当なランニングでも
45分も続けていれば汗が吹き出し
体内の塩分が足りなくなるのが自覚出来る程になる。

それが、45分×2、更に延長15分×2だ。
想像すればいい。人間なのだから。
しかも、アウェイで、世界の舞台で。
120分も走り回り神経を磨り減らし
攻防で肉体的にももうぼろぼろで、そこからの
息も詰まるPK戦。

プロだから? 入れて当然?
止めて当然?
馬鹿を言うなと思う。

きっかけはなんでもいい。
ここから真剣なサポーターになるも良し。
でも、やったこともない人が批判するのは可笑しい。
そして分かっている人は、尚更に
とても選手たちを批判できないだろう。

勝負なのだ。結果が全てだ。
選手たちは当然、勝つ為にやっている。
感動したなんて言えない。

感動したという言葉が安っぽく
惜敗という言葉が手垢がついて感じるほどの
試合内容だった。素晴らしかったと思う。
だからこそ納得がいかない。
何故勝てなかったのか。
本人たちが一番納得いっていないだろう。
そう思えば、私はかける言葉を持てなかった。
ただ、泣くしかなかった。
感動なのか、悔し涙なのか、貰い泣きなのか
色々なものが混じった自分でも説明のつかない涙。

観戦してあんなにぼろぼろ泣いたのは、昨日が初めてだ。

試合後のインタビュー。
どんな心情であれ選手が応えているのだから
見てあげなくては申し訳ないと思ったのだけど
相方に不愉快だとテレビを消されてしまいました。
本当にあのインタビューは不愉快だった。
サムライと煽てるなら、武士の情けってもんはないのだろうか。
試合後の疲れているところ
しかも負けた試合の後のインタビューだなんて。

今日になって、TBSが駒野選手のお母さんにインタビューして
謝罪させたという話を聞いた。
本当に最低。マスコミとしてというより、人としておかしい。
取り敢えず、TBSとBPOに問い合わせはしたけれど。

       ***

初めて相方不在の観戦で生きた心地がしなかったけれど
アドパでみんなと観戦出来て
相方も頑張って早く帰ってきて延長戦には間に合ったので
とても助かりました。

傲慢だとか生意気だとか
悪役になってでも正しいと思う道を進んで
夢の実現に向けて前を見ている。
私が好きになる人は、いつだって変わらないのだと。
改めて思った。

勝たせてあげたかった。
もっと見ていたかった。

ありがとうとかお疲れ様とか
そんな私の言葉じゃうまく伝えられない気がするから
ネット等で見かけたみんなの言葉を
以下にメモ代わりに書いておきます。


駒野のせいだと思ってるのはたぶん世界中で駒野だけなんだよなあ…だからつらい。

どれだけ慰められたって、彼は一生悔しいだろう。
だから俺は言葉を失う。
彼がどこかでこの悔しさを、
別のかたちで晴らすことができますように。

あの修羅場、経験のなさの中、
1本しか外さなかったのは、絶対に明日に繋がる。

やることは全部やったと言える試合でした。
負けは負けです。
けど8年前の負けより胸を張って誇れる決勝トーナメントでした。
扉は開いていました。

スペインもポルトガルも、日本とやりたかったと思う。

世界は、日本のベスト8を見たかったはずだ。
たとえぼろぼろに負けようとも
強豪の中でどれだけの戦いぶりを見せるかを見たかったはずだ。
それほどのインパクトを、日本は予選とトーナメント一戦目で世界に与えた。


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