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ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2024.05.20 Mon
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2009.12.25 Fri
以前、肩書としてこの映画にスタッフとして参加したというその筋では有名らしい人が
演出に参加した舞台を見たのだが
スタイリッシュにすることに捉われ過ぎて
映像としての見せ方を舞台にそのまま当てはめ様とする浅墓さ
学生演劇にも劣る感性度の低さに、金を溝に捨てたような者だ、と思ったことがあった。

そのイメージと、先に見た『硫黄島からの手紙』の劣悪ぶりから、評判が良いだけの結局は侍の名を安売りした
ハリウッド映画なのだろうと、全く期待せずに見たが
嬉しいことに大きく予想を裏切ってくれた。

勿論、多少おかしいところもあるが
フィクションなのだから説得力や面白さがあればOKだ
と自分は思っている。
日本人の意見をかなり取り入れた上で作られているだけあり
基本的に不自然さがない。
エキストラに韓国人や日系人を使う予定だったのを取りやめた
など英断も多く、所謂ハリウッド映画に出てくる日本人ではなく
日本人が誇りに思える日本人の姿が描かれているように思う。

幕末から明治あたりの日本には、名が知られていなくとも『カッコイイ人』というのはかなりたくさんいた。
名もなき人、というと、下級武士や農民など身分の低い人を連想する人が多いようだが
(何故なのか全く持って疑問)
侍や官僚など位の高い人にもそういった人は幾人もいたわけで
そんないくつもの物語の中に、こんな物語が本当にあったかもしれない、と思える。

実際、いくつかの史実にインスピレーションを得て作られた脚本のようだが
銃など近代兵器が導入されて、刀や槍の時代ではなくなってからでも
ここぞという場面では刀で斬り込みかつ成果をあげた場面も事実いくつもあった。
また、外国から軍事顧問や外交官、商人などの立場で来た人が
日本人の『誠』に心酔し、
ある人は国の方針を裏切り、ある人は帰国のチャンスを捨て、ある人は捕えられ命の危険に晒され
それでも誠を守る為武士たちと共に戦った。
日本人を妻にしたり、着物を着て髷を結ったり、日本人として生きた。
自分は、そのような史実を知った時、体が震えるような感動を覚えた。
文化や習慣の違う異国の人であっても、魂が揺り動かされる侍の誠。
遠い異郷で命を賭して勝ち目のない戦に参加した人たち。
人としての生き方、絆を感じさせられた。

それが、勝元やネイサンという形で良く表現されていたと思う。

また、戦闘シーンなどの迫力は流石ハリウッドで、非常に楽しめた。


人種を超えて繋がる絆や誠の魂の崇高さ
精神や文化の美しさを
日本人は今一度思い起こすべきだと思う。


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