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ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2024.05.20 Mon
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2009.12.22 Tue
自分はこのシリーズは、
『探偵ガリレオ』→『容疑者X~』の舞台→『容疑者Xの献身』→本作→TVドラマ→映画
の順で触れた。
本作を読んで、大人の事情で女刑事を無理矢理出し、湯川と恋愛関係の雰囲気を演出というお決まりのドラマによる原作レイプではなく
内海という女性キャラが原作から登場していたことには安堵を覚えた。
ただ、それでもドラマ版のスタイリッシュさと、原作の緻密な雰囲気をぶち壊すネタは不必要だったと思うし、好きではない。
映画はまぁ、堤さんの演技力と松雪さんの美しさでカバーされていると言えるか。

この一章を、ピザ屋の青年を草薙の若かりし頃としてアレンジしたドラマは面白いと言えば言えるが
どう考えても一介の大学生の実験ビデオなんぞに警察が興味を示してくれるとは思えない。
全く説得力が無い。

探偵ガリレオはそのままドラマ化して差し支えない秀逸な短編集だったのだし
そのままドラマ化して欲しかった。
佐野さんが湯川で。
その後容疑者Xでは一転してドラマチックな長編となり、あのエンディングがエンディングだっただけに
あれでシリーズとして終わってほしかった気もすれば
その後の湯川や草薙の様子が垣間見られるのは嬉しかったような気もする。

短編として非常に面白かったし、内海という石神の件を知らない新キャラだからこそ湯川を再び捜査に引きずり込む
という設定はそれなりに説得力もあった。
だが、石神の一件以来警察から距離を取った割に
恩師を追いこんだり、頭脳対決に追い込まれたりと
どうも容疑者Xの呪縛とでも言うか
あの長編のドラマチックさに捉われている感がある。

容疑者Xが好きであれば、物足りなさを感じるだろうし
探偵ガリレオが好きであれば、無理矢理戻したように感じるのではないだろうか。
そのあたりが少し残念。



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