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ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2024.05.20 Mon
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2008.01.26 Sat
友人からのお薦めで読んでみました。
うぶめで分かっていたこととは言え、恐ろしいほどに緻密な伏線。
写真、挿絵、資料として添えられる文章など、全てが効果的です。
今回は関口先生が語り部なだけに、ある小説の挿入がまた素晴らしい。
読んでいるだけで空恐ろしく不気味な心持ちになり、
意味がわかったときには尚更恐ろしくなります。
全ての謎がとかれ、伏線もつながったかに見えたところで、
最後に更に駄目押しで、数行に満たない分かりにくい伏線がつながってきます。


以降ネタバレ。

冒頭の方で少女二人の会話の中に、こんな台詞があるんです。
「君が私の、私が君の生まれ変わりなんだ。」
死んでしまえば時間など関係無い。たまたま同じ時代に生まれてしまっただけなのだと。
「私が死んで君になる。君が死んで私になるのさ。私達は死に変わり、生まれ変わって、いつまでも永遠に今のままなのさ」

この世界観にずっしりやられました。

生まれ変わりという概念はあれど
同じ時代に生まれ変わるという発想が今まで私には無かったので…

人は自分に似た人を探すのが心理ですが
生き別れた双子がそうと知らず恋に落ちて結婚しようとしたとか
切ないニュースも先日ありましたけど
相手が本当に自分自身だなんて、これ以上の代わりはいない。

しかも同じ時代に生きていて、
死んだら私はあなたになり
私の姿をしたあなたと出会う。
繰り返し繰り返し、出会い、別れる。
気が遠くなるほどの、永遠。

これはある意味で、本当に『永遠』だ。


衝撃的なラストでした。

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