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ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2024.05.20 Mon
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2007.12.14 Fri
薦められて読んだ本なのだが、正直自分の好みではなかった。
同じ女として不幸で可哀想だから、ということもあるが
如何にも男が想像で描いた女性像だとしか思えなかったのだ。

実際問題、女性はもっと強かで、切羽詰れば現実主義だし
確かにこの主人公も強く生きてはいるのだが
どうも現実の女性的には思えない。
非現実的なのに緻密に丁寧に描かれているので、
遅々として物語は進まず、読んでいて飽きてしまう。

寧ろもっと利己的だったり、恋に生きてくれた方がリアルだったし
読後感ももう少し良かったのではないだろうか。


以降ネタバレ。


死ぬのは生きたあかし
泣くのも希望がいる
いう記述には、はっとさせられるものがあった。
生きなければ死ぬことは出来ないし、どんなに絶望して何も残せない人生でも
死ぬことで生きた証拠は残せるのだ。
それが救いに思えるかどうかは別だが。
また、なんの希望も見出せなければ確かに何をすることもできない。
泣くというのは、こうだったらいいという理想が少なくとも自分の中にあって、
それとずれがあるからこそ悔しかったり悲しかったりするのだから。
何もなければ、泣くこともできない。

ラストで自分でも思わず男の遺体に取りすがって泣くシーンは
この物語の中で一番リアルに感じて心に残る終わり方だった。

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