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ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2024.05.20 Mon
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2008.03.06 Thu
ここ最近であった人たちの中に、
ああこの人は私なんだ。
って思ってしまうくらい、似ている人たちがいて。

その人たちはみんな、大切な親友や恋人を事故で亡くしているんです。

なんの因果か。

そして私は、大切な人を亡くす経験をしたことがない。
似ている、と言いながら
そこの点は違う。


ある日突然、今まで当たり前にそこで笑っていた人がいなくなる。
変わり果てた姿になってしまう。
その場に居合わせてしまった人もいるよね。
どれだけ辛い記憶だろう。考えるだけで、平凡な言い回しだけれど、胸が張り裂けそうです。

大切なあなたたちをおいて突然いかなくてはいけなくなった
あなたの大切な人の無念さとか
何もできなかったあなたの辛さとか無力感とか
経験したことがないから、想像するしかなくて
そしてだから、やっぱり今ある自分の立場でしか物が言えない。

辛い気持ちはわかるけど、辛そうにしているあなたを見ているのは辛いよ。
でも、何もしてあげられない。
私はあなたの大切な人ではないから。違う人だから。
映画や小説みたいに、あなたの大切な人の魂に私の身体を貸してあげることも、
残りの寿命をあなたの大切な人にあげてこの世に生かしてあげることもできないの。
この無力感だけはきっと、大切な人を突然目の前で失ったあなたの無力感と
近い感覚じゃないのかな。

あなたを大切に思う気持ちは全力で、誰にも負けないつもりだけれど
でもどうしたって、あなたと、今ここにいないあなたの大切な人との
絆にも思い出にも勝つことは出来ない。
そう思い知る時の寂しさは、嫉妬にも似ている。

そして、少し思う。
そこまで大切な人の心をこうして繋ぎ止めておけるのなら、死んでもいいかもしれないと。

変な意味ではなくて。わざとそうして卑怯な真似をして印象づけたいという意味ではなくてさ。

死ぬのも、怖くないかもしれないと、少しだけ思うんだ。

勿論嫌だけれど。まだやりのこしたことがたくさんあるけど。
私がいなくなって、誰かひとりでもそうして私のことを覚えていてくれるのなら。


『天までとどけ』は、くるちゃんが事故で逝ってしまった親友への思いを唄った歌です。
その歌詞にもあるけれど、死ぬということは、ただ居場所を変えただけなんだ。
僕の胸の奥に居場所を変えただけ。
綺麗事かもしれない。失った辛さはどうしても癒されることもなくて、
ただただ辛くて取り消したい兎に角嫌だとしかいえないことで、いないものはいなくて
会いたいのにもう二度と会えなくて
だけどそれでも、ずっと胸の奥で生き続ける。
それは紛れも無い、永遠。
忘れることがないから、未来永劫共に生き続ける。
私には手に入れられない永遠だ。

でもその分私は、あなたの大切な人がもっていないものを
なぜかまだもつことを許されて、ここにいる。
これは永遠ではなくて、限りのあるものだけれど。
いつまであるものなのかも、わからないものだけれど。

私はそれをつかって、あなたの大切な人があなたにしたかっただろう分も、
あなたを大切にするから。
どう大切にしていいかわからないくらい大切に思ってるんだよ。

会ったことも無いあなたの大切な人。
おこがましいかもしれないけれど、そう思うとき、私は心から祈りたくなる。

何をだろう。
月並みな言葉だけれど、感謝と、安らかな眠りを。
会ったことも無いけれど、私の大切な人が大切に思っていた人だから。
きっと素敵な人たちに違いないから。
どこかできっと今も見ているだろうから。
私は、私にできるやりかたで
あなたができない分、私があなたの大切な、それでも現世に残していってしまった人たちを
Janaicaの歌詞じゃないけど 手と目と耳で触れて愛すから
触れ合える身体をまだ持っていることを許されたのだから。
温もりを感じて、伝えていたいなって思うんです。
そう心から祈りたい。


自己満足なんだろうけどね。でも言わずにはいられない。
なんの因果なのか、私はあなたたちと出会って、ここにいるから。
ここにいられないあなたの大切な人に、私は誓わずにはいられないよ。
会ったことも無いのに、おかしいかな。
でも、本当にそう思うんだ。

そう思いながら見上げた空は、雲ひとつない、絵具で塗りつぶしたみたいな綺麗な青空でした。

きっと何処かで、笑ってみてくれてるんじゃないかな。
あなたたちの大切な人たちは。いつでも。あなたを。
だからこの世界は時々、こんなにも美しく見えるんじゃないのかな。



だから、泣いてもいいから
いいんだよ泣いたって 悲しいことなんだから
だから、泣いた後は一緒に笑おう?

それが私でいいのなら
私はいつでも傍にいて 変わらず愛しているから
一緒にいるから
だから笑っていきましょう


私の大切な人たちに
私ができるだろう精一杯の ひとつの気持ち。




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