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ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2024.05.20 Mon
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2007.07.13 Fri
恩田さんの作品を読んだのは、これが初めて。
ドラマの小夜子を見ていたときも違和感を感じたけれど、
どうやら私は彼女の文章や考え方に違和感があるらしい。

けして嫌いではない。しかし合わない。
なんというか、今時の文章だと感じた。
今はこういう文章が好まれるのか。世知辛い世の中だな、というか。
といっても筆者は私より年上なのだが。

私の大好きな作家のデビュー作は、テレビ番組名を文章の中にいれていたことを
批評家連中に酷評されていた。
個人的にはそれも時代を反映して良いだろうとは思うが、
批判されるべき点だった。そういう時代だったとでも言おうか。
しかしこの人の文章には、割と平気で番組だったり有名人だったり
商品名だったりが出てくる。
殺されてもいい、という言葉遣いだったり
どうも軽々しいという印象を拭えない。

文章自体は非常に思わせぶりで展開が楽しみになる
引きこまれる書き方をしているのだが
あっさり「爆弾がちゃんと爆発するか見に来た」と言わせてしまうし
この残りページ数でどうやって決着をつけるのかと思ったら
超能力者たちが出てきて軽いオチに進み
かつラストは「で?」という感じ。
読み手の判断に任せるというにはあまりにも中途半端だ。

設定は非常に面白かったと思うのだが。
金平糖あたりまでは。
その後はすぐに犯人の予想もついてしまうし。

リアルな世界にファンタジーな世界を交錯させるなら
余程きちんと設定しなければ、結局どんな不思議なことがおきようと
「それは超能力だから」でオチがつけられてしまう。
そこに逃げられてしまう。
デスノートのようなきちんとした設定があってこそ
死神とデスノートというファンタジーな設定でも
飽く迄もリアルな面白さがあると思うので
正直自分の中では非常にどっちつかずの印象の小説だった。

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