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ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2024.05.20 Mon
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2006.09.14 Thu
以前映画を見て、原作が読んでみたいな、と思って図書館で予約して、
ついに順番が回ってきた本。
じーんとしてほんわかして、良い本でした。
映画が先だったからかもしれないけれど、キャスティングはあれ絶妙だったよな
と思う。合ってるなと。このお話の雰囲気に。
特に冷蔵庫の製造番号を計算するシーンは、映画のあの深津ちゃんの可愛さが
すっごく良くて、強くて明るくて可愛くてか弱い母って感じで
堪らなかった。
ルートが生徒に授業をするところから始まる構成も良かったし。
ただ、ラストがとってつけた感じだった映画に比べて、原作はやはり
淡々と、切々と、でもそれが良かった。
自分が算数に触れる頃に博士かルートのような先生に会っていたら、
絶対に今より数学が好きになっていただろうにと凄く思う。
勉強ってどうして教科書を見て、決められた時間の枠の中で強制的に座らされるだけで
あんなにもつまらなくなるんだろう。
そして、どうして教科書ってあんなにあんまり美しくない嘘っぱちが多いのかな。

原作の方が、義姉と博士の怪しい感じが出てなくて綺麗だったし、
映画と原作のバランスがよくとれてる作品じゃないかなと思いました。
ただ、映画を見ていたとき、「僕の記憶は80分しかもたない」ということがピンとこず、
原作を読んだらピンとくるだろうかと思ったのですが、
やっぱりピンとこないままでした。
というのも、最初義姉が「80分間のビデオテープが1本しかなくて、上書きされていく」
と説明するのだけども、実際ビデオでもカセットでも、重ね録りしていったら、
90分録画しちゃったとしても、70分前の記憶までは残ってるよね?
だから家政婦さんとの一日も成り立っ。
でも、寝て起きたらリセットかかってしまってるから、自己紹介から毎朝始める。
のなら納得がいくなと思ったんですが。
だけど実際はそうではないようで、80分買物に出かけたらもう忘れられちゃうわけで、
それだと80分ごとにテープが取り替えられるとか、少なくとも80分でリセット押される
というわけになるんだよね。
だからこそ、買物とか歯医者でいろいろ問題が起こるわけなんだけれども、
でもそれだと、80分ごとに博士ははっとするわけだよね?
で自分のメモだらけの恰好に驚き、鏡を見て驚き、メモを見て驚き。
私だったらそのショックに浸っているだけで80分が終わってしまいそうだ。
だったらバスに乗る80分前に「出かけよう」と提案しても、バスに乗った途端
「私は家政婦です。今から出かけるのです」から始めなくちゃならず、
バスの中で「なんで俺はこんなところに?!」ってプチ錯乱もしかねないのでは。
という映画を見たときからの疑問が膨らんでしまいました。
認知症とは違うという設定なので仕方無いのかもしれないけど、
順順に上書きされていく方が、無理なかったのじゃないかなあ?
だって、毎朝というか、本来なら80分ごとに「私は家政婦です」って言わないと
駄目だよね??
こういう病気って本当にあるのかな。詳しい方この疑問に是非ご教授願いたいです…。
でもそんな難しい話は置いておいても、博士とルートの愛だけで
十分感動できて、全体を通してじんときて、とても良かったです。

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