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ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2024.05.20 Mon
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2007.08.08 Wed
雑誌で上川さん主演でWOWWOWにてドラマ化、というのを見て
ドラマは見られないもののどんな話か興味を持った。
読んでみて、ドラマのキャスティングには少々疑問。
それはさておき、内容は確かに面白いとは思う。
地震とそれに対する対策を練ることと平行して、警察内部でも『激震』が起こっ
ている。
しかし結局はなにもなかったことにしようとして、『震度0』。
それではいけないと思って立ち上がる人間がいて、まだなんとかなるかもしれな
い。
人間模様というか、人間の汚さ、弱さはよく描かれていると思う。
しかしながら、「大事がおこっていながら内部の事件にかまけている」のを表現
するために
実際に起こった阪神大震災を使用するのは、個人の好みを言わせて貰えば
如何なものかと思う。

阪神大震災の被災者を蔑ろにして内部の事件をおさめようとしている人たちの話
だ。
被災者の方がそれを見て、良い感情を抱くとはあまり思えない。
また、書き手として、大事件を蔑ろにして内部にかかずらっている警察の醜さを
描くのに
『阪神大震災』の一言に頼ろうとするのは安易ではなかろうか。
その名前を出しておけば、大事だということは簡単に読み手に伝わってしまう。
それより、筆者の手で架空の事件を描き、その上でそれが大事で、
そんな大事件をほっておいてまで内部の事件を納めることが大事だと考えている
醜さ
を演出してほしかったように思う。
フィクションの中に実際の事件等が登場することはよくある話だが
この小説に関しては、テレビのテロップや会議で犠牲者数の報告程度で
その地震がいかにひどいかは、読み手の実体験に頼っているため
小説の内容としては語り手がころころと変わり、場面転換が多く、電話や会議や
独白など
醜い会話ばかりでほとんどが流れていってしまうのが残念だ。

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