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ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2024.05.20 Mon
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2009.04.04 Sat

個人の出資者を募りサラリーマンが作った、
しかも役者は実力派揃いの異色作品。

確かに、賛否両論になりがちな作品だとは思う。
が、「賛否両論だよね」という冷静な意見に比べ
否定派はあまりに扱き下ろしすぎていて
しかもそれが個人の勝手なイメージや、己の読解力が無いのを棚に上げているだけ、という印象。
この映画は台詞やナレーションでの説明などが無い分
画面やそれぞれの言葉に集中しなければ
見逃したり聞き逃すこともあるかもしれない。
ただそれは、観客に不親切な作りなのではなく
それだけ作品としてのクオリティが高いのだと私は言いたい。
映画好きならこういった作品こそを評価すべきと思う。

確かに、映像やカメラのパンの仕方など
チープに感じてしまう部分があるのは否めない。
設定もありがちと言えなくも無い。
しかしそれを補って余りある、役者陣の演技力と
カット割や展開などの演出。
107分と短い中で、この謎が全て片付くのだろうか? と途中で不安に思うほど
詰め込まれ、息もつかせぬストーリーは面白い。
こうした手作り感のある映画だからこそ、
短い時間でスピード展開にし
勢いで見せるというのは正解だろう。

舞台役者がドラマや映画に出ると、時にその演技が
浮いてしまうことがあるが
自分としては全くそれを感じなかった。
特筆すべきは主演の遠藤さんと、ヒロインの金田さん。
そして岡田さん。
金田さんの二役はとても自然で、本当に
よく似た別人のようにしか見えなかったし
遠藤さんの父親としての演技も非常に感情移入出来る。
岡田さんの役は思いもかけないところから絡んできて
確かに、ラストまで予測不可能という前評判は頷ける。
迫力のある演技は圧巻。
たった一言の台詞と演技で、彼の負ってきたものを
表現し伝えるというのは流石としか言いようが無い。

全体的に暗いトーンだが、後味は悪くない。
良作だと思う。

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