ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2008.04.08 Tue
昨日帰りついてから滝のような雨で。
今日も横殴りの雨な関東です。
傘差しづらい…
通勤通学気を付けて下さいね。特に車やバイクとかの人。
電車で隣の女のコたち。多分中2。教科の先生誰になった?とか話してる。
なんか懐かしいですね。
手の甲にボールペンでメモしちゃったりとかさ。
おばちゃんにもそんな時代がありましたよ。(笑)
でも戻りたいかと言われたら、そうでもない。
先日見たお芝居『きみのいた時間 ぼくのいく時間』のパンフで、行きたい時間は?と言うアンケートに、役者二人が無いと答えていた。今が一番大事だから、行きたい時間なんて無い。
やり直したい、もっとうまくやれたかも、そう思う過去はいくつかあるけど
やっぱり今が大事だから、選びとってきて今があるから、私も今がいいな。
過去の自分を否定したくない。
きみ時間、原作のストーリーは
彼女が事故で死んだので、39年前にしか行けないタイムマシンで過去へ行き、30余年を過去で過ごし、事故を防ぐ。事故は起きず、男は過去へ飛ぶ必要もなくなり、飛んだ事実もなくなり何事も無かったことになりめでたしめでたし。
タイムパラドクスとか完無視のストーリーです。
でも舞台は、まず主人公の妹が出てくる。妹は兄を心配するし、兄も自分が内緒で過去へ行く=現代で行方不明になる ことで妹や両親に迷惑をかけてしまうことを気遣う。
過去へ行くのを手伝う同僚も、止める上司もいるし、何より助けられる彼女が
「ごめんなさい、私の為に」
と泣く。
原作は闇雲な男の自己中さが際立つけれど、人間らしい感情、男だけじゃない、周りは周りで思うことがあるのに、という部分をきちんとくみとってくれてる。
原作で過去であっさり戸籍を手に入れるの見て、そんな簡単に手に入るなら私だって別人になって逃げたいわーと思った非現実的な設定も
やくざ屋さんと繋がりのある同僚が出てきて不自然さが緩和されてたし。
主演の上川隆也さんは勿論、他の役者さんもみんな凄いんだけど。
オリジナルキャラの純子を演じた、「行きたい時間は無い」と言った坂口さんの演技は相変わらず素晴らしい。
若い娘から39年を経て段々と歳を取っていく演技も当然凄いけど。
彼女は上川さん演じる、過去にやってきた里志に恋をしてしまう役どころ。
全ての真実を知り、それでも好きな人の為に尽くす。好きな人の悲願が叶い、里志の妻紘未が事故に遭わないのは、即ち自分の恋愛が永遠に絶対に叶わないことになるのに。
好きな人の傍で、
心の中に揺るがない好きな人がいて自分を振り返りもしてくれない好きな人の横顔を見ているしかない。
彼の心に在る好きな人は永遠で、自分は絶対この場にいない紘未には勝てないし、愛しては貰えない。
ずるいよね。
紘未は里志の心の中で色褪せないし、どんどん美化されてさえいくのに。里志の中の紘未は里志だけの幻想で、里志を嫌いにも絶対ならない。里志が嫌がることを言ったりしたりもしない。だって里志の幻想だから。だから里志は紘未を嫌いにならないし、なるきっかけも無い。
けど純子は。里志の中の紘未と違って自分は歳を取るし、現実にここにいるから時には里志と言い争うこともあって、どんなに相手を思って言った言葉でも相手の意に沿わなければ嫌われるかもしれない。
やっぱり男はずるい。女はいつも振り回されて。でも好きだから仕方ない。それでも傍にいたいと思ってしまう。
いよいよ里志が紘未に再会する。
好きな人の悲願が叶う。
それはとても嬉しいこと。
でも…
微妙な複雑な心境。
若い里志が紘未にプロポーズするのを見て、
「羨ましい」
と涙ぐむ純子。
40歳近く年下だろう紘未に
「安心して。私と里志さんは何も無かったから」
と話す純子。
同じ女として羨ましいとか、里志と結婚出来て羨ましいとか…
里志にこんなにも思われて羨ましい
でもそこまでして叶えたかったことを叶える為に
ずっと傍にいて彼に尽くしてきたのはあなたじゃない、私なのよ
という気持ち…。
グッチーすげぇよ。あんた凄い女優だよ。
なんでそういう感情を限られた時間で、限られたスペースで、限られた台詞で表現出来るの?
若木さんの言い草じゃないけど
どうやって生きてきたらあんな演技ができるの?
で、あんな脚本書けるの成井さん?
好きだけど恋とは違う。
抱き締めてあげたいし傍にいたい。
でも、普通の恋人のように付き合って、結婚したいとは思わない。
ただ続けていきたい。
一緒に生きたい。
あなたの笑顔が見たいだけ。
昨日の日記にも書いたけど、こういう感情って女にしかないものなのかな。
男の人には理解は出来ないものかな?
現実には続けていくのは無理かもしれない。小説だから、舞台だから表現出来ることかもしれないけど
女にはこういう気持ちってやっぱあるよね?
母性本能で片付けられそうだけど。
誰にでも発動するものじゃないでしょ。
この人はあたしだ
って思うくらい芯が似てるとか
圧倒的な影響力があるとか
やっぱり尊敬がまずあるから。
相手のこと可愛いと思うだけじゃ、愛したり自分をさらけだしたりなんて出来ない。
純子だって、最初は里志のこと不審に思ってたし
仕事ぶりとか話を聞いて、尊敬して惹かれていったんだし。
きみ時間はDVD出たら絶対買いです。
きみ時間見たあとたまたま読んだのが、昨日書いたみずうみだったので…
なんというかがーんと。
ショックというか衝撃と言いますか。
幸せってなんだろうね?(苦笑)
宮沢先生、やっぱりこれだけ色んな人がいる世の中で
あなたと私二人だけの間でもすれ違うことがあるのに
世界全体が幸福であることなんて
無理じゃないでしょうか?
理想かもしれないけど、無理じゃないでしょうか?と。
うまく生きてくのは難しい。
でも楽しいから、まだやめないけど。
今日も横殴りの雨な関東です。
傘差しづらい…
通勤通学気を付けて下さいね。特に車やバイクとかの人。
電車で隣の女のコたち。多分中2。教科の先生誰になった?とか話してる。
なんか懐かしいですね。
手の甲にボールペンでメモしちゃったりとかさ。
おばちゃんにもそんな時代がありましたよ。(笑)
でも戻りたいかと言われたら、そうでもない。
先日見たお芝居『きみのいた時間 ぼくのいく時間』のパンフで、行きたい時間は?と言うアンケートに、役者二人が無いと答えていた。今が一番大事だから、行きたい時間なんて無い。
やり直したい、もっとうまくやれたかも、そう思う過去はいくつかあるけど
やっぱり今が大事だから、選びとってきて今があるから、私も今がいいな。
過去の自分を否定したくない。
きみ時間、原作のストーリーは
彼女が事故で死んだので、39年前にしか行けないタイムマシンで過去へ行き、30余年を過去で過ごし、事故を防ぐ。事故は起きず、男は過去へ飛ぶ必要もなくなり、飛んだ事実もなくなり何事も無かったことになりめでたしめでたし。
タイムパラドクスとか完無視のストーリーです。
でも舞台は、まず主人公の妹が出てくる。妹は兄を心配するし、兄も自分が内緒で過去へ行く=現代で行方不明になる ことで妹や両親に迷惑をかけてしまうことを気遣う。
過去へ行くのを手伝う同僚も、止める上司もいるし、何より助けられる彼女が
「ごめんなさい、私の為に」
と泣く。
原作は闇雲な男の自己中さが際立つけれど、人間らしい感情、男だけじゃない、周りは周りで思うことがあるのに、という部分をきちんとくみとってくれてる。
原作で過去であっさり戸籍を手に入れるの見て、そんな簡単に手に入るなら私だって別人になって逃げたいわーと思った非現実的な設定も
やくざ屋さんと繋がりのある同僚が出てきて不自然さが緩和されてたし。
主演の上川隆也さんは勿論、他の役者さんもみんな凄いんだけど。
オリジナルキャラの純子を演じた、「行きたい時間は無い」と言った坂口さんの演技は相変わらず素晴らしい。
若い娘から39年を経て段々と歳を取っていく演技も当然凄いけど。
彼女は上川さん演じる、過去にやってきた里志に恋をしてしまう役どころ。
全ての真実を知り、それでも好きな人の為に尽くす。好きな人の悲願が叶い、里志の妻紘未が事故に遭わないのは、即ち自分の恋愛が永遠に絶対に叶わないことになるのに。
好きな人の傍で、
心の中に揺るがない好きな人がいて自分を振り返りもしてくれない好きな人の横顔を見ているしかない。
彼の心に在る好きな人は永遠で、自分は絶対この場にいない紘未には勝てないし、愛しては貰えない。
ずるいよね。
紘未は里志の心の中で色褪せないし、どんどん美化されてさえいくのに。里志の中の紘未は里志だけの幻想で、里志を嫌いにも絶対ならない。里志が嫌がることを言ったりしたりもしない。だって里志の幻想だから。だから里志は紘未を嫌いにならないし、なるきっかけも無い。
けど純子は。里志の中の紘未と違って自分は歳を取るし、現実にここにいるから時には里志と言い争うこともあって、どんなに相手を思って言った言葉でも相手の意に沿わなければ嫌われるかもしれない。
やっぱり男はずるい。女はいつも振り回されて。でも好きだから仕方ない。それでも傍にいたいと思ってしまう。
いよいよ里志が紘未に再会する。
好きな人の悲願が叶う。
それはとても嬉しいこと。
でも…
微妙な複雑な心境。
若い里志が紘未にプロポーズするのを見て、
「羨ましい」
と涙ぐむ純子。
40歳近く年下だろう紘未に
「安心して。私と里志さんは何も無かったから」
と話す純子。
同じ女として羨ましいとか、里志と結婚出来て羨ましいとか…
里志にこんなにも思われて羨ましい
でもそこまでして叶えたかったことを叶える為に
ずっと傍にいて彼に尽くしてきたのはあなたじゃない、私なのよ
という気持ち…。
グッチーすげぇよ。あんた凄い女優だよ。
なんでそういう感情を限られた時間で、限られたスペースで、限られた台詞で表現出来るの?
若木さんの言い草じゃないけど
どうやって生きてきたらあんな演技ができるの?
で、あんな脚本書けるの成井さん?
好きだけど恋とは違う。
抱き締めてあげたいし傍にいたい。
でも、普通の恋人のように付き合って、結婚したいとは思わない。
ただ続けていきたい。
一緒に生きたい。
あなたの笑顔が見たいだけ。
昨日の日記にも書いたけど、こういう感情って女にしかないものなのかな。
男の人には理解は出来ないものかな?
現実には続けていくのは無理かもしれない。小説だから、舞台だから表現出来ることかもしれないけど
女にはこういう気持ちってやっぱあるよね?
母性本能で片付けられそうだけど。
誰にでも発動するものじゃないでしょ。
この人はあたしだ
って思うくらい芯が似てるとか
圧倒的な影響力があるとか
やっぱり尊敬がまずあるから。
相手のこと可愛いと思うだけじゃ、愛したり自分をさらけだしたりなんて出来ない。
純子だって、最初は里志のこと不審に思ってたし
仕事ぶりとか話を聞いて、尊敬して惹かれていったんだし。
きみ時間はDVD出たら絶対買いです。
きみ時間見たあとたまたま読んだのが、昨日書いたみずうみだったので…
なんというかがーんと。
ショックというか衝撃と言いますか。
幸せってなんだろうね?(苦笑)
宮沢先生、やっぱりこれだけ色んな人がいる世の中で
あなたと私二人だけの間でもすれ違うことがあるのに
世界全体が幸福であることなんて
無理じゃないでしょうか?
理想かもしれないけど、無理じゃないでしょうか?と。
うまく生きてくのは難しい。
でも楽しいから、まだやめないけど。
PR
*Comment*