ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2008.03.21 Fri
映画の番宣が面白そうだったので、読んでみた。この作者のものはクローズド・ノートしか読んだ事がなく、こういったテイストのものを読むのはこれが初めてだ。
以降ネタバレ含む。
誘拐事件でなくとも、自分が深刻な状況を抱えて平和な光景にまざっていることへの違和感は、誰しも一度くらいは抱いたことがあるだろう。共感のできる記述だ。
時間に遅れて犯人を逆撫でするのでは、という気持ちはわかりすぎるほどわかるので、この点は被害者の両親の気持ちがよくわかった。新宿にしろ横浜にしろ、多少の土地勘があるので読んでいても臨場感がある。
巻島さんがパンやカップ麺ではなく、目に付いたスライスチーズを食べるところがリアルに感じた。
彼のマスコミの前での失態は、いくら娘のことがあったからと言ってもちょっとやりすぎではないかと感じた。いくらなんでももう少し自制心が働くのではないか。
川崎も多少知っている場所なので、やはり読んでいて位置関係など色々なことを想像して読んでしまった。川崎男児連続殺人事件に事件がうつって、巻島が劇場型捜査のために呼び戻されるというのは面白かった。
ただ、個人的に植草が気に食わない。あまりに私情で動きすぎている。実際にここまで私情で動いてしまう者が警察にいるなら、かなり恐ろしい現実だ。下巻で彼の私情がどう事件の展開に絡んで行くのだろうか。
以降ネタバレ含む。
誘拐事件でなくとも、自分が深刻な状況を抱えて平和な光景にまざっていることへの違和感は、誰しも一度くらいは抱いたことがあるだろう。共感のできる記述だ。
時間に遅れて犯人を逆撫でするのでは、という気持ちはわかりすぎるほどわかるので、この点は被害者の両親の気持ちがよくわかった。新宿にしろ横浜にしろ、多少の土地勘があるので読んでいても臨場感がある。
巻島さんがパンやカップ麺ではなく、目に付いたスライスチーズを食べるところがリアルに感じた。
彼のマスコミの前での失態は、いくら娘のことがあったからと言ってもちょっとやりすぎではないかと感じた。いくらなんでももう少し自制心が働くのではないか。
川崎も多少知っている場所なので、やはり読んでいて位置関係など色々なことを想像して読んでしまった。川崎男児連続殺人事件に事件がうつって、巻島が劇場型捜査のために呼び戻されるというのは面白かった。
ただ、個人的に植草が気に食わない。あまりに私情で動きすぎている。実際にここまで私情で動いてしまう者が警察にいるなら、かなり恐ろしい現実だ。下巻で彼の私情がどう事件の展開に絡んで行くのだろうか。
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