公開前から波紋を呼んでいる“虫皇帝”
http://www.excite.co.jp/News/entertainment/20090824/Gendai_28128.html
“虫同士の対決を記録した映画”ということで
それは賛否両論だろうと思っていたら、なんとドキュメンタリーではないのだそうだ。
わざわざ虫同士を連れてきて、どちらかが死ぬまで闘わせて、
ツノが折れたり体液をたれ流したりという様を撮った映画なのだと言う。
新堂氏はこのためにヘラクレスなどを500万円以上かけて
買い集めたのだそうだ。
金をかけて命を購入し、殺し合わせたものを映画として金を取って見せるという。
私が何より許せないのは、この新堂氏のこの言葉。
「クレームは覚悟しています。
しかし、虫同士の殺し合いは自然界で普通に行われていることですし、
そもそも私はこの作品に善悪を求めていません。
“残酷”というなら、
自分は爬虫(はちゅう)類のペットの餌として売られているコオロギやムカデの方がよほど可哀想だと思います」
本当にこの原文通りの発言をしたのなら
とてつもない阿呆だと思う。
まず、殺し合いは自然界では普通に行われてなどいない。
同種族で死ぬまで傷付けあうのは人間とコモドドラゴンだけだ。
コモドドラゴンにしたって、共食いや縄張り争いであって、
相手を殺すことが目的でただ殺して楽しむようなことは
人間しかしないのだ。
殺し合いは自然界において極めて不自然な行為。
ドキュメンタリーならいざ知らず
わざわざ普段会わないような虫同士を
無理矢理連れて来て殺し合わせるって
どんなバトルロワイヤルだよ。
どうせなら人間同士でやらせて
「クレームは覚悟しています。
しかし、人同士の殺し合いは自然界で普通に行われていることですし、
そもそも私はこの作品に善悪を求めていません。」
と言い切ればいいのに。
ペットや肉食については私も否定的ではあるが
自分の行為を正当化する為に論点のずれた
生餌を持ち出すとは酷すぎる。
動物愛護では殺すにしても無駄な苦痛を与えるな
というのがあるわけで
これがそもそも偽善じゃないのかというのは
差し当たりおいておいて
この人のやっていることは
家の中に入ってきたゴキブリを殺虫剤で殺したのではなく
わざわざ捕まえてきて殺しているわけで
両者は全然違う。
にも関わらず
どうせ同じ死ぬのだからいいじゃないか
虫だからいいじゃないか
という一般人もいるのだろうな。
嘆かわしい事だ。
この頭の悪い言い訳なのに自覚のない
自分は悪くないコメントはあまりにもひどすぎるだろう。
作家として知識の無さも露呈しているわけだし。
こんな人間が小説家を気取っていると思うと虫唾が走る。