恥も外聞も無く ただ見詰め合って手を握ろう
ほら素直に零れる笑顔
笑い祈り歌を歌うこと
これらが人間の大きな武器
ぐるぐる考えていて。
丁度図書館から随分前にリクエストした本が届きましたよってメールが来て
引き取り行って読んだ本が伊坂先生の『オーデュボンの祈り』だった。
なんか、はまった。
これも、『神様のレシピ』だと思う。
『誰か』が『読ませてくれた』。
このタイミングで。
私は特定の宗教を信じてはいないけど、世の中に大きな流れはあると思う。
大きすぎて非力な自分にはどうすることも出来ないことばっかりだ。
だけど、祈ることは出来る。
そして、音楽がある。
総てを救うことは出来なくても。
誰かの何かを照らすことは出来る。
と、思う。
***
小説にも出てきたカオス理論。
詳細はググって下さいですが。
たとえばバタフライ効果。
蝶の羽ばたきが、竜巻を起こす。
これは前にも書いたけど、理論としてだけではなくて
一人が出来ることは小さくても行動を起こせばそれがきっかけになって大きなことが成せるかも
という希望にも思える。
曲がり角を右に曲がるか左に曲がるか
で、自分や誰かの何かを左右することになるかもしれない。
火のついたまま捨てられた煙草の火を通りすがりに消したことが、
散歩中の犬がうっかり踏んで火傷するのを防ぐことになる、とかさ。
些細な言動が、何かを起こすかもしれない。
そう思うと恐いのと同時に、高揚もする。
***
以下、ちょっとメモがてら。
先日尊敬している先生が、
「酒井法子が逮捕されましたね」
と言い出した。
時事ネタに触れるような俗物的な人ではないもんで
ちょっとびっくりして聞いていたら
「彼女のしていたことは、許されざる行為です。
けして許してはならない。
しかし、人間というのは弱いものです。
自分をたもつために、テンションをあげるために
何かに頼ろうとするものです」
と。
彼女の行為は許せないことでも
そんな『弱さ』は誰にでもある。
罪を憎んで人を憎まずな、先生らしい言い方でした。
『本当はドラッグなどではなく
自分の中にあるもの
夢や希望、目標といったもので
テンションをあげ、保つことが大切なのです』
報道とワイドショーの区別もつかないほど
興味本位でバッシングしてみたり
可哀想だから仕方ない的な話をしてみたり
それを真に受けて表面しか見ないで
祭り上げたり
そんな人たちが多い中で、
ちゃんと真剣な言葉を聞けた。
こういう真剣さを持っている人に師事出来て幸せだ。
と思えるのが本来の先生と生徒とか人間の上下関係なんじゃないのかな…。
夢や希望で自分を高める。
小石の波紋。
蝶の羽ばたき。
それが大きな波風を起こせることを祈り
保ち、進む。
一人じゃないからね。きっと。