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ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2024.11.22 Fri
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2006.01.20 Fri
コンビニで、パン1個と肉まんを買った。
んだけど、レジのおじさんはパンのバーコードを読み取らせただけで
満足してしまい、肉まんをちゃんと一緒に袋につめてくれてるのに
肉まんの値段を入れないのだった。
半額ですよ?いいんですか?
いやでも、向こうのミスなんだし!
だって125円のパンが食べたかったのに、110円ので我慢してるくらい
切り詰めているのなら別に黙っておけよ!
と物凄い本当に、頭の中で天使と悪魔が囁いたんだけど、(むしろ悪魔が多めに)
結局正直に「肉まんもお願いしますね?」とやんわりと
おじさんのミスを正してしまった。
偉い。
偽善者だー。
一瞬ほっとこうかなと思った癖に。
結局私っていいやつなんだよね。(この程度でか)


そんなこんなで買った肉まんたちを持って、
公園でばななさんの本を読みながらお昼にしていた。
丁寧に生きている男の子が、また出てきていた。
なんだか読んでいてほっとする。
一時期ばななさんの本が受付けられないな、と思っていたのが嘘のようだ。
あれはなんでだったんだろう?
N・Pではまって、ずーっと読み続けていて、だんだん分からなくなって、
友達が「とかげからわけわかんなくなったから嫌い」って言うので
そうなのかなあ?とか思っていたんだよね。
けど今にして思えば、あの時期すごく、多分人生の中で一番幸い時期で、
ばななさんの書いていることがあまりに本当で、眩しくて
辛すぎて、受け入れられなかったんだろうな、と思う。

物事を丁寧に感じられる感覚。
公園で野良猫がのしのしと大型の野生動物みたいな歩き方で歩いていって、
かと思ったらさーっと走ってきて木に攣じ登ろうとして、
途中で気が変わって降りようかな、降りないでおこうかなって
爪だけで樹皮にひっかかってぶらーんとしているのを見て
可愛いなと思えることとか。
芝生にメッセンジャーのお兄さんが自転車と共にべったり座っていて、
その周りを鳩がうるさくない程度に近寄っておこぼれを期待しているのとか。
なんかそういう小さなひとつひとつに気付けること。
気付いて大切だよな、こういうこと。って思えること。
そういうののひとつに、小説もあったんじゃないかなと思う。


あの頃は、空を見上げて幸せだなって思えたことなんて、多分無かったと思うから。
誰も本当には助けてなんてくれなかった。
こんな時間が永遠に続くんだと思った。死ねたらどんなにいいだろうって思った。

今だって困ったことや嫌なことはもちろんあるけれど、
あの頃より時間が過ぎて、多分大人にもなっていて、許容範囲も少しは広がっていて、
確かに幸せだなと思えることがあるから、大丈夫。


ほんわかした気分で、本を閉じて、
そしたら狙い済ましたようなタイミングで友達からのメールが来て、
会社へ戻りながら読む。
可愛い人だな…とかにんまりしながら。

それだけで幸せなんだ、人間って。本当は。

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