ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2006.01.20 Fri
ハネムーン
吉本 ばなな
読んでいで怖かったりすることもいっぱい書いてあるのに、
なぜだか幸せだった。
不思議だった。
それと、たまらなく知っていることばかりが書いてあるような気がして
涙が出た。
多分、裕志くんの気持ちが分かるからだと思う。
別に全く同じ境遇なんかじやないけど、理解し合えない肉親、
自分のせいじゃないのに背負わされている業、その重たい感じ。
それと、唯一救ってくれる犬の柔らかさ、ミルクみたいな匂い。
生きてる、大丈夫、そう思える温かさ。
自分を明るいところへつなぎとめていてくれる存在,
そういうことが、分かるからだと思う。
私は、人より犬が好きだしね。(笑)
最初は、オリーブの飼い主のまなかちゃんの気持ちが分かるんだと思った。
それと、ばななさんの気持ち。
でも、多分裕志くんに共感しているんだろうなと、最後まで読んで気付いた。
私は裕志くんほど強くないし、逃げられるものなら逃げたいから
遠慮もせずに喚いて逃げようと今は思っているけど、
ある意味昔は裕志くんみたいに遠慮していて、
だけどどうしてもここは駄目っていうときに家出するパワーみたいなのが
すごく自分と近く感じるんだろうな。
余談ですが、図書館で借りてきている本なので、
カバーの表しか見られず、カバーの裏、表紙の絵について
扉に書いてあるのに見られないのが残念。
まあ図書館の本ではままあることですが。
仕方ないよね。買うか本屋さんで見ろって話ですね。
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