ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2007.07.11 Wed
どこが、と具体的にどうしても説明できないのだけれど、初めて読んだ中学生の頃
すごくこの世界観にはまってしまい、自分も100話目にまぎれこんでしまったような気がしていた。
風美が暴力的に待ち遠しいくらい夏が好きなところが、私と共通しているせいだろうか。
なんでも吸収してしまうところが似ているから?
言葉のひとつひとつに引き込まれてしまうのだ。
至極私的なことで恐縮だが、当時お金がなくて本が買えず、心に残ったところを書留めていたのだが
この本に関してはあまりに好きなところが多すぎて、そっくり写本した。
文字を追ってそのまま中身を追って自分のものにして書き写しているうち、
世界観や思考にすっかりとりつかれてしまい、日常にも風美や翠がのりうつってきた。
自分が実の兄と(そんなものはいないけれど)付き合っているような気になって
どこかうしろめたく、落ち着かなかった。
庄司や風美のお母さんが陥っていたのはこういう状況だったのだろうと思った。
異国の言葉を辞書を繰り、一言一言に丁寧に向き合っていれば尚更のことだろう。
普通に読書をしていてのめりこむことはよくあったけれど、
この時の体験はそれとは異質だった。まさに、服を着たままで夜の海を泳いでいるような
まとわりつく不安のようなものがあった。
『呪い』を疑似体験したかのような、面白い経験だった。
最後の海のシーンはとても心に残っている。
穏やかで哀しいけれど、ハッピーエンドだったのだと。
命の美しさを感じる。
すごくこの世界観にはまってしまい、自分も100話目にまぎれこんでしまったような気がしていた。
風美が暴力的に待ち遠しいくらい夏が好きなところが、私と共通しているせいだろうか。
なんでも吸収してしまうところが似ているから?
言葉のひとつひとつに引き込まれてしまうのだ。
至極私的なことで恐縮だが、当時お金がなくて本が買えず、心に残ったところを書留めていたのだが
この本に関してはあまりに好きなところが多すぎて、そっくり写本した。
文字を追ってそのまま中身を追って自分のものにして書き写しているうち、
世界観や思考にすっかりとりつかれてしまい、日常にも風美や翠がのりうつってきた。
自分が実の兄と(そんなものはいないけれど)付き合っているような気になって
どこかうしろめたく、落ち着かなかった。
庄司や風美のお母さんが陥っていたのはこういう状況だったのだろうと思った。
異国の言葉を辞書を繰り、一言一言に丁寧に向き合っていれば尚更のことだろう。
普通に読書をしていてのめりこむことはよくあったけれど、
この時の体験はそれとは異質だった。まさに、服を着たままで夜の海を泳いでいるような
まとわりつく不安のようなものがあった。
『呪い』を疑似体験したかのような、面白い経験だった。
最後の海のシーンはとても心に残っている。
穏やかで哀しいけれど、ハッピーエンドだったのだと。
命の美しさを感じる。
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