ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2007.07.05 Thu
サンシャインで初演を見てきました。
初演の日に来るのがはじめてで、たくさんのお花と甘い匂いと活気に包まれた開場で驚きました。
初演に来るのもいいですね。
お芝居自体は、初演をテレビで見たことがあるんですよ。
以降ネタバレですが。
初演を見たとき、一切の情報を仕入れずに見たので、舞台がある程度進むまで
家族がみんな死んでいるなんて思いもしなかったんですよ。
あらすじとしては、
家族で2泊3日のキャンプに向う途中事故にあい、長女のホシミ以外みんな死んでしまった。
幽霊になったみんなは家族旅行を続けよう、とホシミを心配して病院までつきそう。
一方ホシミの叔父鉄平は行方不明で、嫁のあやめが同僚の菊川に手伝ってもらいつつ葬式をだしてくれる。
鉄平は浮気をネタに強請られている女性を助ける為、強請りの会話を録音したチップを警察へ持ち込むが、
強請りをしていたのはその警察で、事実を揉み消そうとするふたりの刑事に追われる破目になっていたのだ。
心配するあやめと、それを心配して鉄平を探す菊川だが、見つからない。
しかし家族の幽霊が自分のお通夜に出てホシミがひとりでいる病院に、鉄平がやってきた。
ホシミのいる前であやめに話したいことがあるのだ、と。
ホシミのベッドの下に匿われてあやめを待つ鉄平。が、刑事がはりこんでいて鉄平を捕まえようとする。
ベッドの下にはなぜか鉄平はおらず…。ホシミには鉄平がベッドから出てきて窓から飛び降りるところが見えたのだが
みんなには見えていない。
追われている理由は鉄平の作り話だった。強請りをしていたヤクザに女に代わって直談判に行き、
鉄砲で脅されてもみあう内に相手を撃ってしまい、逃げる途中刑事に撃たれ、川で溺れて死んでしまったのだ。
なぜ作り話をしたのか。なぜ自分が浮気をして強請られたかのように振舞ったのか。
それは、浮気をしていた女性を庇っていたから。それはホシミの母親だったから。
あやめは、自分が好きだった菊川と、自分を好きだった鉄平の間に立たされて、鉄平を選び結婚した。
しかし鉄平は、菊川と楽しげに話しているあやめを見る度に、結婚しても片思いでいる自分を感じて辛くなっていた。
現に、ホシミには鉄平が見えるのに、あやめには鉄平が見えない。それは、愛情がないから。
ホシミに、「それはあやめさんじゃなくて、おじさんがあやめさんをきちんと見ていないから」と指摘され、
鉄平があやめの自分への愛情に気付いた途端、あやめには鉄平が見える。
そして3日目。元々3日の予定だった家族旅行。いつまでも現世にとどまっているわけにはいかないから、と
家族たちは天国へ行くことを決める。
ホシミと家族の本当の別れ。
それでも、ホシミなら大丈夫。あやめもいる。そしてお盆には、また帰ってくる。死者の魂は風となって
どこへでも飛んでいけるのだから。
というもの。
入院患者や看護士さんには家族が見えないから、ホシミが独り言を言っているように聞こえるわけで。
初めて見たときは、家族が死んでいると思わなくて、それが分かるシーンでびっくりして。
鉄平さんが死んでいるとも思わなかったのでとても驚いたのです。
今回はストーリーを知っているからそういう驚きはないわけですが、やっぱり感動しました。
高部あいちゃんが可愛かったですね。いやいいですね。
大内さん演じる鉄平さんも良かった。男の嫉妬はみっともない、と言っているけど、それくらい嫉妬されるほど愛されてみたいものです。(笑)
實川さんの男の子役もまた、可愛いです。普段あんな可愛い男の子なのに、小生意気な男の子に見えちゃうんだもん。ほんとすごい。
岡田さんも美人なのにちょっぴりいじわるなおばあちゃんで。でも人生経験豊富な雰囲気で。場をしめてくれるんですよね。
温井さん演じるお母さんが、「浮気しているのは自分だ」と言ったとき、ストーリーを知っていたのにどきっとするほどでした。自分のせいで鉄平が死んでしまい、ホシミは天涯孤独の身になってしまった。お母さんの辛い気持ちが、その一言にこもっている。
刑事さんのふたりも、はじめはいじわるな感じ。最後は誠実な感じに見せるから不思議です。
畑中君も脇役っちゃぁ脇役なんだけれど、あやめを大切に思っている気持ち、相手が刑事でも幽霊でも怯まないところがすごく良かったな。
そしてやっぱり岡内さん。「鉄平さん」の一言であれだけ引き込んでしまうのは、本当に流石です。なんかこう、貫禄というか、出てきましたね。
ラストで、ホシミが病室に飾っていた家族の写真に光が当たるのも心憎い演出でした。
キリークさん的には、自分の好きな西川さんとかが出ない当たらし目の人たちばかりの舞台だからと言ってみにこなかったんですが、
十二分に楽しめました。
脈々とキャラメルの遺伝子は、受け継がれていっているんだな、と。
最高でした。
当日突然に見に行くことを決めたので、眼鏡も持っていなくて表情がよく見えなかったんですけど
十分迫力を感じたし、眼鏡持参でもう一度見に行こうかなと思います。
開演前にトークショーがあったこともあり、大森さんと篠田さんと岡田さんと坂口さんを間近で見てしまい
感無量の一日でした。
初演の日に来るのがはじめてで、たくさんのお花と甘い匂いと活気に包まれた開場で驚きました。
初演に来るのもいいですね。
お芝居自体は、初演をテレビで見たことがあるんですよ。
以降ネタバレですが。
初演を見たとき、一切の情報を仕入れずに見たので、舞台がある程度進むまで
家族がみんな死んでいるなんて思いもしなかったんですよ。
あらすじとしては、
家族で2泊3日のキャンプに向う途中事故にあい、長女のホシミ以外みんな死んでしまった。
幽霊になったみんなは家族旅行を続けよう、とホシミを心配して病院までつきそう。
一方ホシミの叔父鉄平は行方不明で、嫁のあやめが同僚の菊川に手伝ってもらいつつ葬式をだしてくれる。
鉄平は浮気をネタに強請られている女性を助ける為、強請りの会話を録音したチップを警察へ持ち込むが、
強請りをしていたのはその警察で、事実を揉み消そうとするふたりの刑事に追われる破目になっていたのだ。
心配するあやめと、それを心配して鉄平を探す菊川だが、見つからない。
しかし家族の幽霊が自分のお通夜に出てホシミがひとりでいる病院に、鉄平がやってきた。
ホシミのいる前であやめに話したいことがあるのだ、と。
ホシミのベッドの下に匿われてあやめを待つ鉄平。が、刑事がはりこんでいて鉄平を捕まえようとする。
ベッドの下にはなぜか鉄平はおらず…。ホシミには鉄平がベッドから出てきて窓から飛び降りるところが見えたのだが
みんなには見えていない。
追われている理由は鉄平の作り話だった。強請りをしていたヤクザに女に代わって直談判に行き、
鉄砲で脅されてもみあう内に相手を撃ってしまい、逃げる途中刑事に撃たれ、川で溺れて死んでしまったのだ。
なぜ作り話をしたのか。なぜ自分が浮気をして強請られたかのように振舞ったのか。
それは、浮気をしていた女性を庇っていたから。それはホシミの母親だったから。
あやめは、自分が好きだった菊川と、自分を好きだった鉄平の間に立たされて、鉄平を選び結婚した。
しかし鉄平は、菊川と楽しげに話しているあやめを見る度に、結婚しても片思いでいる自分を感じて辛くなっていた。
現に、ホシミには鉄平が見えるのに、あやめには鉄平が見えない。それは、愛情がないから。
ホシミに、「それはあやめさんじゃなくて、おじさんがあやめさんをきちんと見ていないから」と指摘され、
鉄平があやめの自分への愛情に気付いた途端、あやめには鉄平が見える。
そして3日目。元々3日の予定だった家族旅行。いつまでも現世にとどまっているわけにはいかないから、と
家族たちは天国へ行くことを決める。
ホシミと家族の本当の別れ。
それでも、ホシミなら大丈夫。あやめもいる。そしてお盆には、また帰ってくる。死者の魂は風となって
どこへでも飛んでいけるのだから。
というもの。
入院患者や看護士さんには家族が見えないから、ホシミが独り言を言っているように聞こえるわけで。
初めて見たときは、家族が死んでいると思わなくて、それが分かるシーンでびっくりして。
鉄平さんが死んでいるとも思わなかったのでとても驚いたのです。
今回はストーリーを知っているからそういう驚きはないわけですが、やっぱり感動しました。
高部あいちゃんが可愛かったですね。いやいいですね。
大内さん演じる鉄平さんも良かった。男の嫉妬はみっともない、と言っているけど、それくらい嫉妬されるほど愛されてみたいものです。(笑)
實川さんの男の子役もまた、可愛いです。普段あんな可愛い男の子なのに、小生意気な男の子に見えちゃうんだもん。ほんとすごい。
岡田さんも美人なのにちょっぴりいじわるなおばあちゃんで。でも人生経験豊富な雰囲気で。場をしめてくれるんですよね。
温井さん演じるお母さんが、「浮気しているのは自分だ」と言ったとき、ストーリーを知っていたのにどきっとするほどでした。自分のせいで鉄平が死んでしまい、ホシミは天涯孤独の身になってしまった。お母さんの辛い気持ちが、その一言にこもっている。
刑事さんのふたりも、はじめはいじわるな感じ。最後は誠実な感じに見せるから不思議です。
畑中君も脇役っちゃぁ脇役なんだけれど、あやめを大切に思っている気持ち、相手が刑事でも幽霊でも怯まないところがすごく良かったな。
そしてやっぱり岡内さん。「鉄平さん」の一言であれだけ引き込んでしまうのは、本当に流石です。なんかこう、貫禄というか、出てきましたね。
ラストで、ホシミが病室に飾っていた家族の写真に光が当たるのも心憎い演出でした。
キリークさん的には、自分の好きな西川さんとかが出ない当たらし目の人たちばかりの舞台だからと言ってみにこなかったんですが、
十二分に楽しめました。
脈々とキャラメルの遺伝子は、受け継がれていっているんだな、と。
最高でした。
当日突然に見に行くことを決めたので、眼鏡も持っていなくて表情がよく見えなかったんですけど
十分迫力を感じたし、眼鏡持参でもう一度見に行こうかなと思います。
開演前にトークショーがあったこともあり、大森さんと篠田さんと岡田さんと坂口さんを間近で見てしまい
感無量の一日でした。
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