ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2009.10.15 Thu
映画『硫黄島からの手紙』を見て
そのあまりの出来の酷さに閉口し
少しでも事実に近いものを学びたい
と思い読んだ本の内の一冊。
基本的に閣下から家族に宛てた手紙で構成され
(それ故著者が閣下自身ということになっている)
後半で解説として硫黄島の戦いについて等が書かれている。
非常にわかりやすい構成であり内容であると思う。
如何に硫黄島が重要であったか
たとえ玉砕しようとも守り抜きたい理由
閣下を初めとする兵士の覚悟
敗色濃厚の中で自らの死を覚悟し
母子家庭になることを詫び
国からの手当について調べるようにと
手紙に書き残す冷静さや愛情
また、長男に対しては息子というよりも
男として扱っているところに感動を覚えた。
戦後日本は負け犬根性で誇りを失ってしまったが
戦争から学ぶことは
悲惨である、繰り返すべきではない
という『当たり前』のことだけではなく
誇り高く生きた閣下のような人々
そんな人を尊敬していた人々が
どのようにして、どんな思いで
命を投げ出してでも国土を、愛する人を守ろうとしてくれたか
というその尊い志こそを学ぶべきだと思う。
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