ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2009.10.16 Fri
あつをさんのblogで知り、読んでみた。
痛快なSFでわかりやすく読みやすい。
反面、オーソドックス過ぎて先は読めてしまうし、
後半はあまりに主人公に都合の良い展開。
また、1970年代から見た未来が2000年と、
『未来』を遥かに過ぎた現在この小説を読むと
”2000年はそんな時代ではない”ことが分かってしまっているので
やや滑稽に感じてしまうところはある。
主人公の相棒、猫のピートへの愛情は感情移入出来、
あやうくもう二度と会えなくなるかと思った時は
つい焦ってしまった。
また、ピートが複数の家にあるドアに対して
どれかが夏につながっていると信じて
夏を探して全ての扉を開けようとするところが
微笑ましくも飽くなき純粋な探究心に尊敬の念も抱く。
いくつかの突っ込みどころはあるものの
犬派の自分にとっても読後は爽快感が残る良い作品。
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