上巻と同じく、サトウ氏が西軍に肩入れしている為
知り合いになったり着き従う者に会津藩の人間がいる割には
会津戦争の内情や幕府側としての本心について
一切触れられていないことが残念。
あの激戦の戊辰戦争も
戦場が北上するにつれて江戸にいる者にとっては
遠い場所の話であり
サトウ氏らは至って平和に飲み食いしたり
新年を祝ったりしていることが意外なようにも
これが世の中というものだというようにも感じる。
以前別の史料本に引用されていた
いくつかのこの本からの引用文とされていたものが
見当たらなかったのだが
訳の問題なのか版の問題なのか。
手に入るのなら原文で読んでみたいものだと思った。
PR