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ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2024.11.22 Fri
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2005.08.02 Tue
インタビュー術!
インタビュー術!
永江 朗


インタビューの実態(というほど大袈裟なものではないが)を知ったのは、中学生の頃だった。
父親が新聞の取材を受けた。受けた割には、記事には父親が喋ったことなんて一言も書い
ていなかった。
くるちやんが、「記事は嘘ばかり。自分の声が反映するのは歌だけ。生で伝えられるのはラ
イブだけ」と言っていた。
雑誌の記事をあまり真剣に読まなくなったのはそれくらいだったと思う。

BAKUの頃は、「好きな食べ物は?」「好きな女の子のタイプは?」式のインタビュー記事
が多かったなあと改めて思う。
そして今AIRの車谷浩司に対しての記事は、それとは違う0読んでいて面白いこともあれ
ば、これはくるちやんの言葉だ、と実感したり感動したりすることもある0(逆にそう思わ
ないと立ち読みで済ませて雑誌を買うことは少なくなった)

この本の中にある通り、インタビューといえば実際にくるちやんならくるちやんが喋った
通りに載っているもの、というイメージは確かに強い。
そして私は、順番や言い回しを替えたりするだけでそれはもうくるちやんの言葉では、厳
密にはないと思っている。
言葉遣いを直すだけでも、口癖を知っているファンにとっては分かってしまうものだ0
その編集作業に、インタビュアーの主観はどうしたって入るだろう。
父親のインタビュー記事は、父親が一言も語っていない言葉で埋め尽くされ、主旨はがら
りと変わり、インタビュアーの思い描いている船乗りのイメージに沿うように作られてい
た。
ぅちの父親は兎も角として、くるちやんの言葉を読みたいと思っている人に対して、それ
は一種の詐欺なんじやないかと思う。
そのまま載せることが難しいことも、後から訂正するとライブ感が失われるということも
理解はできるけれども。

インタビューとは何か。
疑問に思ったことのある人には、一度目を通してみると、「ああ、なるほどね」と思う箇所
が少なくないかと思う。

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