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ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2024.12.04 Wed
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2010.05.01 Sat
長尾直樹
VAP,INC(VAP)(D)
発売日:2007-10-03

小説が非常に好きだったので、機会があったらいつか見てみようとずっと思っていた。
読んだときに、確かに常識に照らし合わせて
酷いなと思うところはあるのだけれど、
主人公が実家で喫茶店を開いて、父の作ったモザイクが壁一面に貼られているのを
想像したらとてもあたたかい気持ちになった。
人の儚い思い、神様すら羨むような輝き。
素敵な言葉だと思った。

しかし、それらの本を読んだとき感じたあたたかさは
この映画からは感じられなかった。
鈴木京香さんをはじめ、役者陣は素敵だったと思う。
文字だけで連ねていると曖昧になる非常識さも
映像でリアルに再現してしまうと、歪さばかりが目立つのも
ある程度仕方ないことかもしれない。

わざわざメディアミックスをするのならば
映像にするなら映像でしか出来ないことを、と思うのは良いのだけれど
そこに固執し過ぎて前衛芸術化するくらいなら
原作に忠実に映画化して欲しい。
見ていて、「こんな話だったっけ?」
と首を傾げてしまうことばかりで残念。

また、未成年なのに飲酒・喫煙したり
不倫など下世話な描写が目立ったが
子供が仕返しに来るシーンは特に不愉快だった。
結果ただの放火で立派な犯罪だし
花火が当たって驚き、火が燃え広がって怖がる鶏たちが可哀想。
CG合成なら良いのだが、さてどう撮影したものか。

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