雨の日の朝には『雨の日が好きって思っていたい』
別れた帰り道には『Pansy』。
私のiPod、かなり優秀だな。(笑)
*
夢を見た。
暫く会っていないけれど大切な人と、
私を縛っている過去の場所を車で訪ねていた。
実際に彼と旅などしたことはないけれど
彼は私の過去の話を真っ直ぐに聴いてくれ
「よく頑張ったな」
と言ってくれた唯一の人だった。
目が覚めて、その日たまたま手にとって読み出した本が
主人公の女の子が、男の子に付き添われて
忌まわしい過去を過ごした場所をひとつひとつ訪ねて
重い鎖を断ち切っていくお話だった。
暫くぶりで出会った二人は、車で旅をしていく。
主人公は過去の話をして、男の子に
「君は悪くない」
と言われる。
君は悪くない、頑張ったのだと。
先に本を読んだのなら兎も角
どんな本なのか内容も全く知らなかったのに
不思議な気がしたけれど、
どこか、別に不思議でもなんでもないような気もした。
*
見上げた空は雨雲が一杯で、星はひとつも見えなかったけれど。
さよならの後の闇に誇らしく輝いた
あの new stars
もう一度君に触れる 涙で滲んだ姿
僕のこの手を握っていて
懐かしくて、二度と戻れない
見たくも無いのか戻りたいのか
わからなくなるほどの遠い場所に
何故だか君といた夢。
あの部屋で、君は機嫌良さそうに笑っていて
私は一緒にいられることがとても嬉しくて
少し意地悪な笑みで楽しそうにしているのが
私まで嬉しくて
ちょっと待っていて。忘れ物を取ってくるから。
そう言って助手席に私を残して
彼がちょっと振り返って走って行ってしまい
目が覚めた。
彼が戻ってくるのを迎えられなかったのが心残りだった。
それでも、とても幸せな気持ちになった。
たとえ夢の中でも、君の笑顔が見られて、声が聞けたから。
だけど段々と、寂しくもなった。
会いたい、と思ってしまった。
会いたいなと思う。
会って、優しくし合えたらいいな。
外に出ると雨で。
どことなくはずまない会話。
冷たく感じる去り際。
1人で歩く街。
感傷に浸りすぎているだけかもしれない。
さっきまで傍にいたのに急に離れたせいかもしれない。
硬質な、触れられない態度。
元からそうなだけなのか
嫌われたのか
仕事も休んで
嘘をついて
流石に罪悪感を感じるせいなのか。
…誰への?
距離を取られるのは嫌われたからか
近づきすぎるのを嫌ったせいか
また今度も繰り返すのだろうか。
別に勘違いをするつもりはない。
わきまえているつもりで
でしゃばる気はないのだけど
一体なんなのだろう。
どう思っているのだろう。
なんとなく口に出すのが億劫で 怖くて
避けているけれど
これはなんなのだろう。
なにをやってるんだろう。
鈍い痛みが残る。
それをどこか嬉しいことのように感じるのは
おかしいことなのだろうか。
あれから一年以上たって
あの時、こんなことはもう二度とないかもしれない
そう思って目に焼き付けようとした
それがまた巡ってきた。
でも、また避け合うのは嫌だ。
そこまで繰り返すのは嫌だ。
素っ気無いメールすら返って来ない
今は距離を取られているのか
何か気に障ったのか
願わくばまた
近いうちに 普通に笑って
傷付けあうこともなく 楽しくじゃれあいながら
会うことが出来ますように。
その為になら、他の何を犠牲にしても構わない。
そう思うほどに。
大事に思う気持ちがなんなのか
何故なのか
うまくはまる言葉がない。
それでもまた、会えますように。
笑えますように。
ベランダに面する大きな窓のカーテンを開けたら
まるで夜のように真っ暗に曇っている空
殴りつけるような風雨
まるで昼のように照り付ける稲光
そんな夢を見た。
風もひどくて、何か天の裁きのような
聖書の中に出てきそうな光景だった。
何かの手のような不気味な形をした黒い雲が
強い風に煽られて波打つようにこっちに近づいて来ていて
逃げなくちゃと思った。
これは多分、前に見た夢とつながっているんだと思う。
前も、普通に現代設定で
なにか大きな存在がいて
あの時青空を舞っていたのは白い竜だった。
隠れたけれど、畏れ多くて隠れたのか、敵から隠れたのか
よくわからない恐怖だった。
どちらも感じたのは、とてつもない圧倒的な恐怖。
でも、恐怖の種類が違った感じ。
また続きが見られたら面白いなぁ。
the blue bird
開いたそのページに その言葉があったんだ
覚えているだろう 僕らの合言葉を
笑われても構わない 運命だと思ったんだ
同じものを見て 追いかけている
僕らは旅人であり戦友なのだから
弛まず 揺るがず 夢を追い続ける君の背中は
いつも迷いなく 強く見えていたけれど
時には瞳が潤んでいたことも 手が震えていたことも
気が付いていたさ 当たり前だろ?
君の唇から紡がれる言葉は
僕の胸の内に あるものと同じだった
笑われても構わない 見つけたと思ったんだ
同じものを見て 追いかけている
この人は自分なのだと 自分自身なのだと
ただひとつだけ違うことは
僕が走るのは 青い鳥を追いかける為じゃない
僕が青い鳥になって 青空を羽ばたく為なんだ
羽の青 空に透けて 光に溶けて
羽ばたく 輝く 降り注ぐ
君に貰った幸せな日々を 溢れる時の欠片を
少しでも 残したくて 伝えたくて
ほら羽ばたく度 零れ落ちる光の欠片
笑顔と 涙と
だから僕は 今日も空を見上げる
僕のこの思いが どうか
今日もどこかで 走り続けている君に
届いて 降り注いで
たとえ一瞬でも 輝きを 幸せを 美しさと感動を
そして感謝を
光と共に届けることが出来たなら
それでも蒸し暑い夏のような日々がつづき
神様さえ 転寝しそうな午後
気だるい気持ちの中で
読むとは無しにただページを繰っていた
スクラップするわけでもなく メモをとるわけでもなく
ただただ捲っていた雑誌のあの一ページ
ただ廻り廻る退屈な日常の一ページだと
あのときは思っていた
それが奇跡の始まりだった
この世界は 硝子みたいで
壊れたり傷付いたり傷付けたりするけれど
きらきら光っていて
いろんなものを映して色とりどりに輝くから
たとえ粉々に壊れても それでも光っているから
人に熱されれば解け 丸みを帯び 何度でも光を失わない
だから 素晴らしい日々が
続いていくのだと
冬の澄んだ空気にきらきら輝いて
箱庭のような家々や建物 街灯の光
賑やかな音楽と笑顔
忘れていた気持ちを
そっと胸に抱いてつないでいた手と手
温かい掌と いつもつけている香水の匂い
シャンプーの匂いに混じる 煙草の匂いと
今でも思い出すたび痛くなる
君の笑顔と声 そして涙
あれが一冬の軌跡だった
この世界は 硝子みたいで
壊れたり傷付いたり傷付けたりするけれど
きらきら光っていて
いろんなものを映して色とりどりに輝くから
たとえ粉々に壊れても それでも光っているから
人に熱されれば解け 丸みを帯び 何度でも光を失わない
だから 素晴らしい日々が
続いていくのだと
この世界で 君は今も
傷付いたり笑ったり裏切られたりしながら
それでも前を向いて
休むことなく走り続けていくから
たとえもう会えることがなくても 君に出会えたキセキは
目に見えるこの世界を きらきら輝かせてくれる
忘れたりしないから
大好きだよ
出会ってくれてありがとう