紙一重

天才と馬鹿は紙一重と言いますが。
優しさと弱さも紙一重かも。なんて思いました。

一緒に死んであげるよって嘘でも一瞬だけの本気でも言えたのは、
優しさじゃなくて私が弱かっただけだと思う。
そんな発想が相手から出てくる時点で、
関係はもうかなり病んでいるわけで。
相手も、そんなに簡単に「死のう」って言ってたわけでもなかったんです。
聞いていて馬鹿馬鹿しいって思ったけれど
それでもあの人の中ではそれが必死で、考えた悩んだ結果だったから。

私の方は病んではいなかったけど、
病んでいるのを見て疲れていた部分は多分にあったから。
この状態が終わるならそれでもいいのかもしれないっていうのは
単に逃げたかっただけで。
ここまできているのは、人と人との関係だから
相手だけが悪いわけでは当然ないし。
私のせいでそうなったのに、
「私といると楽しいからもう少し生きてみようよ」って
言える自信も無かったなぁ。

結局はやっぱり、弱かっただけなんだと思う。
ただ逃げたかった。終わらせたかった。
自分の人生を終わらせるのは真平御免だと思ったのに、
そんなに辛くてそんなに私に死んで欲しいのなら
仕方ないって思ってしまったんですよね。

今はどうだろうね。
そんな疲れる関係には、なっていないはず。
多分。
私だけが思っていることだろうか。

石田さんが言っていたみたいに
人と人との関係にも打算と妥協って出てくるもので、
年月を積み重ねれば積み重ねるほど惰性で続くものもあって
今は『そう』ならないように祈るばかり。
だよね。

守るものが増えて優しくなればなるほど弱くなるとか
感情を捨てて生きていければきっと強いけれど
それは本当に強さなのかとか
どんどん弱くなってもう駄目だって思うけれど
弱い部分っていらないんだろうかっていうのも疑問だったり。

弱い音と書いてヨワネ。
弱い音なんていらない…のかな？
って朱音ちゃんがひっかかってたけどさ。
いらないわけじゃないはずなんだ。きっといろんな意味で。
朱音ちゃんみたいに、そこで悟って変われたらいいんだけど。
私は変われないな。変われてるのかな。
前の私とは違うけど。
もっと言ったら、昨日の私と今日の私はもう違ってる。
良い変化？悪い変化？見る人によっても違うよね。

一時の感情に流されて後悔しないように
明日のあたしのために何を選び取っていけばいいんだろう。
自分の思い通りになることばかりじゃないから大変だけど。

私なんか死んじゃえばいいのにって思うことは毎日のように
本当にある。
でも、死にたいなっていう風には思わない。
死ぬまでは、生きてたいですよね？
何があるかわからないもの。


会社に来る道で、Walk This Wayがかかって。

流した涙に何一つ無駄はない
全てに意味があって朝日はいつも微笑む

ほんとにね、その通りだと思うんです。
まだよく理解できなくても。今朝見た朝日は綺麗だったよ。

凄く好きな（って全部好きなんだけどさ）歌詞があって。

掴めるようで掴めない水のような夢を追う
あの時ボタンを掛け違えた手を今
思い切り握り締めて空高く突き上げた

っていうところ。
ライブで聴いてるともうたまらなくなる。
くるちゃんの『あの時』っていつだろう。
勝手に妄想する。
ボタンを掛け違えては留めなおして
その同じ手で夢を追って、拳を振り上げて
人は進んでいくと思うから。

今留めてるボタンって、あってる？
また掛け違えてる？
最後まで留めないと私馬鹿だから合ってるかどうかわかんないや。
でもだからこそ、最後までやらないとね。
笑っていよう。
間違ってたら間違ってたで、馬鹿だなって笑って
また留めなおそう。
時間は無駄になっても、きっと得たものは無駄じゃない。
と思いたい。