【雑記】歴史とは、合意の上に成り立つ作り話

とはナポレオンの言葉。

先日の京都旅行、放浪している内にたまたま、西本願寺→八木家の順に辿り着き
ま、簡単に言うと新選組に敵対してる側と味方してる側なわけ。
なもんで、ひとつのことに対して言い草が全然違うのが面白いなぁと思いながら
説明板を読んだり説明を聞いたりしておりました。

でまぁ、結局歴史っていうのは、人が作ってきたものなわけで
勝てば官軍って言葉もあるように
それぞれの立場で正義や考え方が違って、結果勝ってきた方が語り継ぐから
勝った側に都合の良い話ばかりが残って真実とされがち。
でまた人間っていうのは、今も昔も変わらず、一方の意見に流されがち。
両方の意見を聞いて公平に判断するというよりも
最初に聞いた方に肩入れしてみたり、大多数が是とする方を肯定してみたりするわけ。

で、自分は出来るだけ公平にいたいなと、別に歴史に限った話ではなく
思っているわけですわ。


ところで。
高杉晋作さんと言えば、そんなに歴史知らない人でも
知っている人なんじゃないかなと思うんですけどね。
高杉さんが大好きだ！　って人。
お薦めの文献があったら紹介してもらえません？
出来れば史料がいいんですけど、史実に基いているならフィクションでも可。

というのがですね。
有名な人なのは知ってるし、いろんなことしてきた人なのも知ってるんだけど
どうしても自分には魅力がわからんのです。
佐幕派視点の史料を読むことが多いせいかと思ったのですが
志士の史料を読んでいても、疑問符が。

単に同時代に生きていても、相容れない
考え方が私とは違う人、ということなのかもしれませんが。

なんてことを言い出すのは、ここ数日赤禰武人さんについて調べているからで。

そうだなぁ。すっごい簡単に、なにも知らない人にわかりやすくたとえて話すなら？
クラス対抗で騎馬戦します。
男子と女子で揉めてます。
「いや内輪揉めしてる場合じゃなくね？　結束して２組に勝とうぜ？」
「いやいや、女子の方が絶対正しい！
それを男子に分からせて、男子を駆逐してから２組と戦って、２組も蹴散らす！」
っていう意見があった場合。
後者から見たら前者が日和ってるように見えるかもしらんが
私には前者が間違ってるとは思えない。
というか、寧ろ前者の方が正しいと思うんだな。

だから新選組の方が好き。
乱暴に簡潔な言い方にしてまとめると。
だから赤禰さんとかすごい惹かれるし、切ない人生だなぁと思うわけ。

外国から日本を守りたい。
でもどうやら相手が強すぎて武力では太刀打ちできなさそうだ。
だけど日本を守りたい。だから一致団結しようぜ？
ってのが新選組だったと思うし、
上記の日本を長州に置き換えて守ろうと動いた人が赤禰さんだと思う。
が、どっちも「るせー。こっちが正しいんじゃ！」って人のごり押しに
不運にも負けて、罪を着せられて殺されてしまった。
（すんごい簡単に言うならね。）

新選組のイメージは大分マシになってきたとは思うけど
腐女子パワーによるものも多かったりするし。
まだまだ世の人が公平に見ているとは思えない。

うん。あんまりまとまってなくてすみません。
新選組関連で名前を知っていただけで、詳細を知らなかった赤禰さんの最期を知って
ちょっとブルーなんです。(苦笑)
渕上さんも調べたいが、毛利元周にも俄然興味が。なにこの偉い癖にかっこいい人。
容保さんもそうだけど、偉いのにちゃんと恰好良い人もかなり好きです。


余談？　ですが。
京都にある光縁寺。ま、新選組関連だと思ってくれればいいです。
壬生寺が老人ホームやらが敷地内にあって非常にオープンで
壬生塚はお金とって見せているのに比べて、
光縁寺はぴっちり門戸を閉じてあり、
『墓参りをしたい人は住職に言ってください。見学・観光お断り』
と注意書きがありました。
多分、腐女子系で迷惑顧みない系の人に向けてのことなんだろうし
自分はかなり真面目に歴史を勉強している方だと思うので、入ろうか悩んだのだけど
供養料って如何ほどお支払いしたらいいのかさっぱり見当もつかず
前日雨に汚れたジーパンの服装で、お花も線香も持ってないし…
と今回は断念しました。次回はお参りさせて頂こうと思います。

んでね。何が言いたいかっていうとさ。
新選組にしろ赤禰武人にしろ、上杉謙信にしろ伊達正宗にしろ誰にしろ。
恰好良いかもしれん。それは事実だったかもしれん。
でも、彼らはヒーローじゃない。
実在の人物。
私たちと同じ人間。
自分を信じてそれぞれに行動した、ある意味それ『だけ』の人たち。

だからこそ恰好良いんだし、
だからこそ必要以上にアイドル扱いで騒ぎ立てたりしないで静かに眠らせてあげたい。
それと、だからこそ、彼らの恰好良さに憧れるなら、自分にだってなにか出来ることがあるんじゃないの？

同じ人間なんだからさ。



取り敢えず一冊取り寄せた史料がきたから、帰り図書館寄って来るよ。(´・ω・｀)