ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2005.09.09 Fri
おはん・風の音
宇野 千代
感想文を公募していて、その課題図書だったので試しに図書館から借りて読んでみた本。
正直、私には良さが分かりません…。
私には主人公のような奥床しさは無いので、旦那の浮気相手と一緒に住むなんて無理です。
目の当たりになんてしていたくないし、自分を置いて浮気相手と逃亡生活を始めた時点で離婚です。
いやまあもちろん、時代が違うのでそんな簡単にもいかないのは分かっているのですが…。
主人公は別に平気だった、回りが色々言うけれど、本当に大丈夫だった、というのなら、
まあ、「あなたがそういうのならいいんじゃないですか」という意味合いで納得はするものの、
正直
で、なに?
という感じ…。
ファンの方の評判をネットで読んでいた分には面白そうかもと思っていたのですが、
どうも私の好みには合わなかったようです。
女ってやっぱり耐えるしかないんですか?という疑問の残るような…。
振り回されて耐えて家を守るのが役目なんですか?という。
そういう時代と今は違うし、今は今で、主人公が馬主になっているシーンがあったけれど
そうやってむしろ旦那のためではなくて自分の趣味を謳歌することが許される時代なわけだし。女も。
私はきっとそうやって生きていくだろうと思うので。
うーん。これは、どういうところが良い小説なんでしょうか?
主人公の素直さ、可愛さが良いのでしょうか?確かにそれは良かったけれども。
本人は幸せだったようだけれど、報われないお話だなぁというのが正直な感想でした。
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