ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2009.07.04 Sat
別段、つまらないとは思わない。
どちらかと言えば面白い部類だとは思う。
しかしどうにも面白いと言い切れない一因は、
登場人物たちの魅力の無さのせいだと思う。
松川にしろ阿久津にしろ
それぞれ違う意味で魅力が無く、感情移入のしようがない。
強いて言うならば美和子がまだしも自分と近いようには感じた。
彼女が阿久津と別れた理由として、
夢をあげていた それについては唯一共感できた。
心理描写に優れているという評価らしいのだが
共感出来ない以上私とはどうも相容れないらしい。
結婚詐欺師がいて、刑事がいて、捕まえる。
言ってしまえばただそれだけの話だ。
ストーリー展開にミステリーらしいどんでん返しでもあるか
と期待したが、一切無かった。
先が予測出来るミステリーというのは、私の中では微妙な位置づけだ。
また、女性である筆者が、女性が騙される話を書くのは
一体どんな思いでなのかいまいち読み取れなかった。
女性に注意を喚起したいのか、
そうは言っても松川は夢をくれるし、夢を与える男が魅力的だと言いたいのか