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ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2024.11.21 Thu
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2009.12.16 Wed
事前にネットで、概ね評価は良いが、悪い評価をつけている人も結構いるな、と感じていた。
自分が実際に見てみて、結論から言うなら成程面白くなかった。
その理由は、第一に詰め込み過ぎにあると思う。TV版が終わってから映画版の時期までの説明で、あまりに語りが多い。語りだけで、感情移入がしきれない儘にストーリーが進んでしまい、観客が取り残された状態で悲痛な面持ちをされてもどうにも伝わってこない。
映画でやる必要がない、という評価も見たがその通りで、こんなに詰め込むくらいなら、TVで一度二時間SPでもやって、TV版のその後の咲たちの様子を描いた上で満を持してNYから映画版をスタートさせれば良かったのでは。
折角の映画なのに勿体ない。
ただでさえ謎解き編ともなれば説明や語りが多くなりがちなのに、これは頂けない。

また、滝沢の「王様になる」というのが本当にこの映画Ⅰの通り、ジュイスの解釈違いならば非常に興醒め。
他にも、こんなことならTV版放映時、wikiを見ながらファンが妄想していたストーリー展開の方が余程センスが良く面白い、という部分が多かった。
黒羽も随分と急にストレートになってしまったのがチープに感じたし。
この点はⅡでのどんでん返しに期待する。

全体的に、TV版から映画Ⅱへの橋渡しに過ぎない内容。
Ⅱを見る前に判断は下しにくい感じだったので星3つ。
Ⅱの内容如何だが、やはりⅠの内容だけ見ると、映画館で1800円取って見せるほどの内容ではない、と言わざるを得ない。

それでも、羽海野さんではないがまた滝沢に会えただけで、観た甲斐はあったとは思う。


以降ネタばれ。


正直、滝沢に咲が会うまでが長かった。退屈すら感じた。
勿論咲の落胆は察するに余りあるのだけれど、OPと語り、そのバックで静止画で語られる、滝沢がミサイルを撃ち落とした後の物語が、するする語られて私は入り込めなかった。
咲たちが事情聴取を受けたという妙に現実らしい話を、もっと作りこんで滝沢という破天荒なキャラと過ごした日々から覚めた感を出して欲しかった。
東のエデンも急に大きくなっていて展開についていけない。

NYで滝沢と再会するシーンは良かったと思う。
ワシントンではなくNYというのも、滝沢が咲との思い出を映画のワンシーンだと思っていた、という設定も面白い。
彼が記憶を失くしていても、飾らずさりげなく咲を助けてくれる人柄が変わっていないことにはほっとさせられた。

滝沢の言動がいちいちツボなのだけれど、
男の人が考えた、女の子にもてる男というのは大概はずしている場合が多い。
が、それがかち合うと、男の人の方がロマンチストな分こんな恰好良い王子様に仕上がるということか。

相変わらず滝沢は日本語でネイティブと会話をしていてしかも通じているようなのだが
冒頭で咲がわざわざ英語でタクシーの運転手に話しかけている(しかも通じていない)シーンがあったわけで
この謎はⅡで解き明かされるのだろうか?


豊洲の映画館で、ひとり取り残された経験がある咲が
やっと見つけた滝沢と離れたくないのは当然のこと。
記憶が無いにも関わらず戻ってきて隣に座ってくれるシーンはちょっと感動。


黒羽はTV版から好きなキャラだったし、No.6の企みからちょっと不親切な電話でふたりを救うあたりまではわくわくしたのだが
飯沼の妻から頼まれた、という設定はちょっとがっかり。
黒羽さんにはそういった俗世から離れたところで生きていて欲しかった。
ピンチに車で颯爽と乗りつけて助けるような、直接的なことをするイメージでは無かったような気がするのだが。

イメージが違うといえば、ジュイス。
黒羽に随分と心酔している様子で、No.6にはストレートに不満をぶつけ、辻への対応は最早キャラ崩壊。
笑えはしたが、これは一体どういうことなのか。

はっきりしない儘に、どうやら物部がジュイスシステムを破壊してしまうのだが…


火浦さんが生きていたことは嬉しかったが
記憶喪失は滝沢の専売特許であって欲しかった。
伝家の宝刀が大安売りだ。
意味合いも現段階でははっきりとしない。

結城は、中の人が映画イベントに出演していたことから、死んではないと予想できていたけれど
出番が短すぎて可哀想。
結城は所謂『純粋真直ぐくん』。
物部のような、一見正しい強いものに惹かれてすぐふらふらと、利用されているとも気付かず近寄って、自分を邪魔する滝沢を子供のように意固地になって潰そうとし
物部に裏切られると物部を責めて、身銭を切る以外カードが無い後先の考え無さ。
それがこの数カ月の苦境? でどう変化したかは見物。


物部の、「戦後全てを他国任せにしてきた国」という発言は言いえて妙。
自分は幕末に誠が失われだしたと思っているが、決定的になったのは太平洋戦争後。敗戦国として痛めつけられ、罪悪感を植え付けられてそれに疑問を抱く気力すらない。

個人的にニートは嫌いだが、平沢のような精神的なニート、ハングリー精神旺盛で、あがりを決め込んだ大人たちに復讐するという思想は大いに理解出来る。


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