ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2009.11.06 Fri
会津の勉強をすればするほど、自分が函館という
こんなにも縁深い土地に育ちながら
全く何も知らなかったことが恥ずかしくなる。
函館と言えば五稜郭、領事館、程度の知識しか無かった。
こんなに重要なことを、果たして学校で習っただろうか。
多分習っていないような気がする。
自分の母校の校長が雑賀氏の奥方だとは衝撃だった。
初の日本人の校長先生、と、入学してすぐの学校案内で
どこかの部屋に歴代校長の写真が飾ってあるのを見たとき
きっと名前くらいは聞いたのだろうけれど
それ以上のことは教えられなかったように思う。
五稜郭について勉強したときも思ったが
自分は思った以上に幕末・明治に激動を迎えた場所に育っており
函館という土地にいたことを、もっと誇って良いのではないだろうか。
にも関わらず今の函館がただの片田舎で
凝り固まった偏見だらけの上層部という典型的な駄目な地方都市なのは
こうした歴史を子どもたちに伝えないことにも一員があるのではあるまいか。
確かに坂や建物や、残っているものに歴史は感じるが
もっと学ばせるべき歴史だ。
雑賀孫六郎という人をネットで検索しても
あまり良いヒットは得られない。
あっても幕末の会津藩の雑賀氏ではない情報の方が多い。
この時代のことはそれなりに勉強しているつもりだが
正直この本で初めて知ることが多かった。
北海道新聞という地元ならではの媒体から出版された
本らしい細部まで得られる良本と思う。
単純な読み物としても分かりやすく楽しめるのではないだろうか。
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