ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2009.01.22 Thu
妹には見えない友達がいる。
ある日その友達がいなくなり、兄は自分には見えない
妹の友達の存在を信じ、探しに出かける。
このあらすじからは、ファンタジーや
もっとやわらかな内容を想像していた。
しかし中々リアルで、派手さはないながらも
最後はじんとしてしまう作品だった。
以降ネタバレ。
兄のアシュモルが、妹のケリーアンの想像の友達に
嫌気がさしている様子がリアル。
正直見ていても、いらっとする部分があったほど。
何故妹にだけ見えるのか。それは幽霊なのか、
ケリーアンの妄想なのか。
そういった細々したことは全部すっとばして、
家族がケリーアンの想像の友達を
信じていないながらも受け入れていく。
その最中で父親が泥棒に間違われ、世間での評判も悪くなり
父も母も仕事を失ってしまうあたりでは
一体この先どうなってしまうのだろうと
鬱々とした気分になった。
娘は友達がいなくなって塞ぎ込み
両親の気持ち考えると痛々しい。
アシュモルが友達にからかわれる描写は
少なかったものの、実際町全体があんな雰囲気になれば
父親は泥棒で妹は精神異常者
だからあの一家はみんなおかしいのだから
退けて当然、と考え
もっと酷い虐めに発展することは容易に考えられる。
それなのに、妹の言うことを信じてみようとして
言われるままに夜の坑道に
自分には見えない妹の友達を探しに行く。
実際落盤事故に巻き込まれて見捨てられたとすれば
随分グロテスクな話だし
オパールだってたまたまそこにあっただけで
それこそ泥棒かもしれない。
父が訴えられていて弁護士費用も欲しいところなのに
葬式代に変えるなんて
と、突っ込もうと思えばいくらでも大人視点でつっこめてしまうのだが
アシュモルは妹の友達の”遺体”を見つけ、
友達の為に葬式をあげてやると約束する。
父の裁判は弁護のお蔭で泥棒の容疑は晴れ
傍聴者も段々と、言わば集団ヒステリーの状態か覚めていく。
アシュモルが、妹の友達の葬式をやるから
みんなが来てくれたら妹は元気になるかもしれない
と言うのはじんとした。
日時を言い忘れるのもリアルでいい。
先の展開は読みやすいけれど、わかりやすいし
みんな来るだろうとわかってはいても
多くの人が集まったのを見て感動してしまった。
お葬式の最中での、父とアシュモルのスピーチが良い。
人は自分に見えないもの、わからないものを敬遠しがちだ。
それを信じる人自身すら退けようとすることもある。
しかし、空想の友達、幽霊など以外にも
この世の中には実際に目にすることができないことなど
いくらでもある。
アシュモルの、妹を愛する気持ち。
信じようとする気持ち。
伝えようとする気持ち。
アシュモルは良い兄貴だし、
父も母も良い親だ。
家族の思いやりが、町の人たちの気持ちをも動かした。
じんわりほんのりと温かくなれる作品。
同名小説を映画化したとのことなので
小説の方も読んでみたいと思う。
ある日その友達がいなくなり、兄は自分には見えない
妹の友達の存在を信じ、探しに出かける。
このあらすじからは、ファンタジーや
もっとやわらかな内容を想像していた。
しかし中々リアルで、派手さはないながらも
最後はじんとしてしまう作品だった。
以降ネタバレ。
兄のアシュモルが、妹のケリーアンの想像の友達に
嫌気がさしている様子がリアル。
正直見ていても、いらっとする部分があったほど。
何故妹にだけ見えるのか。それは幽霊なのか、
ケリーアンの妄想なのか。
そういった細々したことは全部すっとばして、
家族がケリーアンの想像の友達を
信じていないながらも受け入れていく。
その最中で父親が泥棒に間違われ、世間での評判も悪くなり
父も母も仕事を失ってしまうあたりでは
一体この先どうなってしまうのだろうと
鬱々とした気分になった。
娘は友達がいなくなって塞ぎ込み
両親の気持ち考えると痛々しい。
アシュモルが友達にからかわれる描写は
少なかったものの、実際町全体があんな雰囲気になれば
父親は泥棒で妹は精神異常者
だからあの一家はみんなおかしいのだから
退けて当然、と考え
もっと酷い虐めに発展することは容易に考えられる。
それなのに、妹の言うことを信じてみようとして
言われるままに夜の坑道に
自分には見えない妹の友達を探しに行く。
実際落盤事故に巻き込まれて見捨てられたとすれば
随分グロテスクな話だし
オパールだってたまたまそこにあっただけで
それこそ泥棒かもしれない。
父が訴えられていて弁護士費用も欲しいところなのに
葬式代に変えるなんて
と、突っ込もうと思えばいくらでも大人視点でつっこめてしまうのだが
アシュモルは妹の友達の”遺体”を見つけ、
友達の為に葬式をあげてやると約束する。
父の裁判は弁護のお蔭で泥棒の容疑は晴れ
傍聴者も段々と、言わば集団ヒステリーの状態か覚めていく。
アシュモルが、妹の友達の葬式をやるから
みんなが来てくれたら妹は元気になるかもしれない
と言うのはじんとした。
日時を言い忘れるのもリアルでいい。
先の展開は読みやすいけれど、わかりやすいし
みんな来るだろうとわかってはいても
多くの人が集まったのを見て感動してしまった。
お葬式の最中での、父とアシュモルのスピーチが良い。
人は自分に見えないもの、わからないものを敬遠しがちだ。
それを信じる人自身すら退けようとすることもある。
しかし、空想の友達、幽霊など以外にも
この世の中には実際に目にすることができないことなど
いくらでもある。
アシュモルの、妹を愛する気持ち。
信じようとする気持ち。
伝えようとする気持ち。
アシュモルは良い兄貴だし、
父も母も良い親だ。
家族の思いやりが、町の人たちの気持ちをも動かした。
じんわりほんのりと温かくなれる作品。
同名小説を映画化したとのことなので
小説の方も読んでみたいと思う。
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