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ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2024.11.21 Thu
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2009.05.09 Sat


先に小説を読んでいたので
原作ではミステリーのトリックが小説ならではの表現だったこと、
現在と過去が交互に描かれていたことから
映像化してしまっては元も子もない
つまらないものになってしまうのでは
という危惧があった。

実際見てみて、
現在を主軸として過去の回想シーンが度々入る形式、
重要なトリックもミスリードと回想という
正直予想通りの手法で、意外性は正直なかった。
やはりこの小説を映画化するには、この手法しか無いだろう。

原作との変更点はいくつかある。
だが、基本的にテイストが損なわれておらず
とても好感が持てる。

役者陣も良かった。
濱田岳さんは、私が小説でイメージしたのとは違ったが
三人の物語に巻き込まれ途中参加してしまう
雰囲気が出ていた。
関めぐみさんも当たり役なのではないかと思った。
可愛くてちょっと気の強い雰囲気。
一番すごいのはやはり瑛太さん。
難しい役だと思うのだが、ここまで表現しきるとは。
とても演技力のある俳優さんなのだと再認識。
個人的に驚いたのは、岡田将生さんが
椎名の同級生役で出ていたこと。
伊坂先生の映画化作品、重力ピエロで春を演じる岡田さんである。

ストーリー自体はあまり明るいものではなく
どちらかというと救いの無いものだ。
しかし、強固な意志とセンスのある登場人物たち
ストーリー展開で
どこか救いがあるようにも見える、
後味はけして悪くないミステリー映画に仕上がっていると思う。

 

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