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ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2024.11.23 Sat
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2006.04.08 Sat
私の会社は日本橋です。
証券会社ばかりなので、本屋さんは結構あるけど、固い本しか置いてない。
四季報とか、そういうの。
朝行きしな駅前の本屋さんを見る。当然やはり置いてない。
お昼休み。人形町の本屋さんまで歩いていく。文教堂。
ここには漫画とか、スニーカー文庫とかあるんで、あるかなーなんて。
しかし無い!
店員さんに訊いてみる。
「デアル文庫?…知ってます?」
「あぁ。デュアル?扱ってない」
え~。なんなんすかその態度。

最寄りのピスモへ行ってみる。
いくら探しても無い。もう一度訊いてみる。
「デュアル文庫?知ってます?(別の店員に確認)
そこのティーンズの棚に無ければないです」
ムカ。
見たよそこは。でももう一度見たさ。
会社の制服でティーンズの棚を。BLだらけの棚を!
でもイズミどころかデュアルも一冊も無い!!

諦めきれずに会社帰りの乗り換え地点の飯田橋で2箇所巡る。
無い!
同じく乗り換えの池袋で降りて、2箇所巡る。やっぱり無い。
訊いてもBLの棚を指されてそこらへんになければ無いと言われるから
もう面倒臭い…。

こんなことなら予約するんだった…。
でもさぁ。だってさぁ。都内だよ?無いわけないと思うんだよなぁ。
ここまで来たのでちょっと遠いけど、ジュンク堂池袋店まで歩く。
地下を探す。
さすが、デュアル文庫はある。でも若木さんのはメタルバードしかない!
思い余って店員さんに訊く。
「デュアル文庫のイズミ幻戦記って置いてありますか?若木未生
という人の本なのですが…」
「少々お待ち下さい、調べて参ります」
と名前をメモして親切に調べてくれた!
8軒目にしてまともな対応!!

調べてくれた結果、
「入荷リストには無いので、新刊の棚に無ければないかも…」
と新刊の棚に案内してくれる。
てっきり、デュアルの棚の前に平積みされてるのが新刊かと。
新刊は新刊で棚が別に作ってあるんだ!
そして案内してもらって
(案内してくれる店員さんが8軒目で初めてってどうよ?)
行ってみたらあっさりあった!!!
「ありました!すみません、ありました」
興奮のあまりありましたを連発。
手に取ると、店員さんももう一冊手にとって、
「ああ、『真』がつくんですね」
ごめんー。つい…イズミイズミと思っていて…
あとぶっちゃけワカギさんという作者の名前とか
中間検索でイズミの単語だけでヒットすると思ってたから…

ああ、でもジュンク堂さんは8軒巡って一番というか唯一
まともな接客対応をしてくれました。
そしてデュアル文庫もあったし、イズミの新刊も7日に
入荷してましたよ!みなさん!!

そんなわけで、帰りの電車と家へ帰ってから読む。
今日の仕事が体力結構使う仕事だったんで、残り1/6くらい
なのにも関わらず寝てしまう。しかも読みながらソファで。
23時という自分的には早い時間に。折角の金曜日に。
しかも物語の途中だったんで、はっきり覚えてないけど
なんか後味の悪い夢を見る。(笑)
4:30に目を覚まして、一気に読了。

ああ、お腹一杯。
しかし、食べたり無い。
そんな感じ。(どんな感じ?)

以降ねたばれあり感想文。

師隊長と松島副長の会話は、今回も非常に心温まりました。
好きだなぁ、この感じ。
ある意味ちょっと曲がった感想かもしれないけれど、ほっとします。
愛情を感じるもの、だって。
でも、如月さんはとんでもないところにいる、とだけで
全然ご本人登場には至らなかったのがとても残念…。
翠さんが出てきてくれただけ良かったですけど。
とんでもないところ?伊納社中に傭兵として潜り込んだりとか
そういうわけではないよね??
すぐに省吾と合流するのかなと実は思っていたものですから…
まあでも確かに、同行者としては目立ちすぎかも。
安楽さんの方が、確かに安心なのかもしれません。
省吾くんに、安楽さんの良い意味での軽さがリハビリというか、
癒しというかちょっとした気分転換にでもなってくれると良いな、なんて。

彼らふたりの会話は、ちょっと個人的に痛々しいです。
人から言われたこともあるんだけど、自覚的にも、
省吾って私に似てるので。
あ、でもセレクトに選ばれるほど、私が優れた遺伝子をもっているとか
もてそうな繊細な外見であるとか、そういうことはないのですが。
(当たり前だ)
目は悪いですけど。しかも片方だけ。
グラハーで言えば坂本くん、オーラバで言えば亜衣ちゃんかろーさん、
イズミで言えば省吾と言われた私。
え~っと。
性格が悪いということですか?(笑)

いやでもあの、なんていうか、理屈っぽかったりプライドが高かったり
そういうところは本当にあって、それが強さからではなくて
弱さからきているというところはとてもよくあって、
好きな人には依存しがちなところがあるので。
だから意地悪を言う、ということもなきにしもあらずで。
反対に、安楽さんのある面で能天気でシビアな物の見方って、
自分の相方に似てるな、なんてふと思いまして。
BAMってそういうところあるんで、それでぎょっとしたり
むかっとすることもあるけど
助けられたりすることもやっぱりあるので、
省吾くんには今とても辛いときだけれど、
頑張って欲しいなと思います。


で。
なにが痛いって。
ええそれはもう。
でもとりあえずは置いておいて。
嵐って、自分と合うか合わないかはおいておいて、1巻を読んだ時点で
こういうリーダーもいるかもだし、それで慕われているのだから良いのでは
というどちらかというと良い印象だったのです。
今回、初めヤマダというので、うっかり耶麻田仁太くんのことかと思い。
ヤマダくんは結構好きだったりするので、
そうかそうか、と普通に読み薦めていたのです。
意外な一面というか、温和な副長ポジションから一気に表舞台に
出てくるのだろうかと思ったので。
でも、それが嵐だと言われて、あらそうなの?と。
それでも別に、どうということもなかったのですが、
拓己くんとの出会いあたりから微妙な違和感を感じ出して、
彼を追い詰めたのが嵐だと分かった時点でもう、
どうしても許せなくて許せなくて。

大嫌いになってしまいました。

だって…。


1巻で、狼が義眼というのは結構なショックだったんです。
だって、生身の体じやゃないですか。
手が傷ついたのと、手が無くなったのと
取り返しがつかない度合いが違うような感じで、
いくら見えていて生活に支障はなくても
やはり自分の目では無いというのがあまりに辛くて。
しかもそれが、天真爛漫なたっくんの身の上に
降りかかったことだと思うと痛々しくて仕方が無い。
だけど、それはイズミがアスカとの戦いで負った傷なのだと思っていた。
なら、イズミを恨むわけにもいかない。だから、仕方無い。
そう思っていた。
拓己くんが、目を自分で見えなくするような人、いたよね…と言ったのも、
はっきりと理由はまだ分かっていないけれど、どうやら精神的なもので
自分で目を見えなくしているかもしれないという省吾、のことを
ぼんやりと思い出しているのだろうと思っていて、
それ以上の言葉の意味とか、可能性を全く考えていなかった。
それだけに、いくら状況が状況であったとは言え、
自分の手で目を抉り出してしまうほど追い詰められた拓己くんが悲しくて
あの行を読んだ瞬間、この先を読み進める元気がなくなってしまって
しばらく放心状態で紙面を眺めていました。

しかもそれが、追い詰めたのが、嵐だなんて。
自分の仲間が欲しいとか、罰されたいとか、
外へ送るために頭領になるとか
私の中では嵐がどんな思いでどんな境遇で、どう思ってどう償おうと
一生許せないような気がする。
嘘ほど嫌いなものはないし、しかも嵐は同情の余地無しとは言わないまでも
利己的な嘘だ。
そう思った。

よりによって、省吾が死んでいるからもう埋めた、だなんて。
それを聞いた拓己の気持ちを考えたら。
イズミになりたくない潔癖症の省吾。
未だに拓己の中で、イズミになることは省吾可哀想という気持ちが、
全くないわけではないと思う。
そしてアスカに敗れて、省吾が死んで、自分だけが生き残った。
そうでなくとも己を責めてしまいがちなのに、
そんな事実をつきつけられた拓己は
全てが崩れ落ちてしまっただろうと思う。
彼の世界全てが。キョウコすら。
信じられない、知りたくない、しかし知りたい。この目で確かめたい。
もし例え医学で治らない瀕死の傷を負っていたとしても、ふたりが揃えば。
イズミがでてきてくれれば。
そう思ったと思う。
なのに、そのどれもが打ち砕かれてしまった。
両手が自由なら、自分を殺したかもしれない。
手指しか自由ではなかった。
だから、見たくないものを見られないようにしてしまった。

なんてことだろう。
気持ちが分からないなんてとても言えない。
弱い人間のすることだなんて言えない。
そしたら、嵐がどうしても許せなかった。
自分を責めるな、なんていう久珠先生すら疎ましく感じてしまった。

どうして人間は、こうなんだろう。
本当に辛かった。
省吾がこの事実を知ったら、どう思うだろう?
嵐を許せるのだろうか。
拓己を傷つけた嵐を。省吾が死んだなどと言う嘘で、
省吾から拓己を引き剥がし、自分のものにしようとした嵐を。
少なくとも私が省吾なら、許せない。どうしても。
例えその罪を悔いて嵐が京都と連絡を取るために
頭領になろうとしたとしても。
関所を手に入れる。そうしなければ外へはいけない。
そんなの大義名分だ。
聖ちゃんだって、連終を取ろうとしていたのに、
ハッキングという手しか使わず聖の呼びかけからも逃げた。
それのどこか身勝手ではないのだ?
そんな大和組で、そこに今居場所を見つけているからと言って、
人殺しをして狼と呼ばれて、如月も躊躇いなく撃った拓己を
省吾はどうやって取り戻すのだろう。

嵐なんて、殴っても目を抉り出してもまだ足りない。
一体どうしたらいいのだろう…
と暗澹とした気持ちになった。

少しだけ希望を抱いていることと言えば、イズミなら、
拓己の目も治してくれるはず…ということ。

自分が嵐の立場でも、どうしても嵐の気持ちはわかってやれない。
傷ついた身を引き摺ってでも探したい相手。
もっと自分を大事にしろ、死にたいのかといらつく気持ちは分かるけれど、
そんなにしてまで自分より大切に思う相手。
自分にそんな存在がいないからと言って、「死んだ」という劣悪な嘘で
取り上げようとするなんて。


そしてはたと気付けば、回想関連でお話の時間軸は
微妙に戻ってやり直しで、実はそんなに進んでいなかったりして
(内容的にはもちろん進んでるんですが。
大和組もアスカの襲撃を受けた直後の話からだし、
省吾たちはまだ関所にも着いていないし)
続き物で連載をまとめただけでぽんぽん続刊が出るわけでもない
小説の2巻で禁句なような気もしますが、早く続きが読みたい…。
兎に角、省吾と拓己を早く会わせてあげたい。
翠と拓己のコンビもすごく好きなのです。
翠だって、こんなたっくんを見たらとても悲しむに決まってる。
省吾と拓己が会えればオッケー解決、というわけではけしてないけど、
あのふたりだもの、きっと大丈夫。
絶対大丈夫。
そして、如月さんとイズミも会わせてあげたい。
静ちゃんにも出てきて欲しい。
実はもう2回読み返したんだけど、
もう一度1巻から続けて読み返してみることにします。
それにしても拓己くんの目のことを知ってしまった今、
冷静に1巻を読み返せない気がして仕方無いですが…。

 

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