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ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2024.11.21 Thu
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2009.04.02 Thu
結論から言うと、面白くなかった。
正直言ってクローズドノートを読んだときもそう思ったのだが、
前半でくみ上げられた流れが、結末であっさり瓦解してしまう。
クローズドノートでは突然主人公がノートの内容を諳んじはじめたところでしらけてしまった。
今回のこのお話でも、上巻で打った布石が予想範囲内のつまらない内容で落ち着いてしまうことが非常に残念だ。
どう絡んでくるのか期待された植草の私情も、あっさりと罠にかかってなんの反撃もなく、
表沙汰にしないと言われたらそのまま引っ込んでしまう。
ワシが引きこもっていて自殺した男であるという淡白さはリアルで良いかもしれないが、
それなのに現れたワシは誰かと思いきや被害者の父親というのも、予想通りで興ざめだ。
バッドマンに至っては聞き込み捜査でなにげに捕まってしまうし、それはそれでリアルなのかもしれないが、
劇場型捜査と銘打った割には、結局はそこから得たヒントを元に地道にローラー作戦。
センセーショナルな逮捕劇はどこにもにもない。
劇場型と銘打ったからには、宮部みゆきさんの模倣犯に見られるような、
犯人が何食わぬ顔でテレビ出演するほどの派手さ
誘導されっぷりが見えて欲しかった。

駄作というわけではないのだが、
色がベージュであるとか、植草の私情であるとか、
伏線は魅力的だっただけに、意外性の無いラストだったことが残念だ。

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