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ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2024.11.22 Fri
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2007.05.05 Sat
5日の14時の回見てきました。
非常に良かったです。

女性版TRUTHと言ってしまえばそれまでですが、まつさをなの方がより前向きなハッピーエンドでしたし、女性に光を当てているせいか細やかな心の動きがより表現されていました。

主役の温井さんももちろんですが、私が一番泣かされたのは坂口さんの演技。
初めは礼儀で、今日から養女となる千鶴を出迎えた満寿江。しかし千鶴を一目見て、彼女の態度は一変します。
千鶴が入って来た途端あまりの驚きに言葉を失い、ただ亡くなった娘に生き写しの千鶴に目を奪われます。その間舞台上では物語が進行していき、満寿江が声を発するのはかなり後。
満寿江を演じる坂口さんはその間ずっと、声を出さず、主人の横でじっと座ったままで大きな動きはありません。ですが彼女の姿勢、表情、指先から彼女の複雑な感情が伝わってくるのです。
これには参りました。
彼女が千鶴に「よく家へきてくれました」と万感の思いを込めて言葉を発した時から、物語のかなり序盤だったにも関わらず、娘を亡くしてからの辛かった青柳家がまざまざと思い浮かんで泣いてしまいました。

千鶴の道場入門時の、静馬、鉄之助、栗栖それぞれの表情も良かったですね。
素直に「やるな」という表情の鉄之助、不適な笑みでしかし実力を認めている栗栖、既に南太夫と気付いたかのような静馬。
静馬と鉄之助の試合中の、右肩をかばう静馬の微妙な仕草も良かったです。

春衣が「あの人無しでは生きていけない」と涙ながらに言ったところはたまりませんでした。貰い泣きしました。

そんな中にも笑いあり。
やはり特筆すべきは粟根まことさんでしょうか。西川さんも上川さんもいない舞台をああまで巧みな笑いで広げてくれたのは彼の存在感でしょう。
いや凄かった。(笑)
変なのに、満寿江ときちんとラブラブで、きちんと恰好良いところが魅せます。
ネタひとつとっても、あの長ーい肺活量はやはりプロの役者。何秒間あったか数えてみたら良かった。(笑)

啓一郎が「分かってるのか」と言うシーンも、口の重い男らしくて可愛かった。
途中静馬が言う、甘やかされた育ちの良い真面目な男、という感じがよく出ていて、流石岡田さんでした。

流石と言えば岡内さんも。あれだけ美人でヒロインも出来るのに、りくのような役もきっちりこなせる。
坂口さんのような脇役だけどこの人がいなければどうしようもない、という大御所の役も、将来勤めてくれそうです。


畑中くんも結構脇役でしたが、若先生らしい判断でしたね。
若先生があっさり負けても勝っても良くないのでどうするかな?と思っていたら、成程の展開でしたし。
ああいう避ける演技ひとつとっても体当たりな感じが好感持てます。


見に行って良かったです。
 

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