全く内容を知らず、帯も裏表紙も読まず読んだので
仕事のしやすい外見云々の記述で驚いた。
死神とは比喩だと思い込んでいたので。
クールな死神は人間の死に無関心だが
仕事なので気が進まなくても頼みは聞くし
自分のせいで死ぬ相手に申し訳ないと言う
感覚は持っている。
突拍子もない、ファンタジーな設定にも関わらず
どこかリアル。
オムニバス形式ではあるが
一連のつながりがあり
『重力ピエロ』とのつながりも少しだけある。
どこまでもリアルな設定だった重力ピエロとの関連が
我々の住むこの世界のどこにでも
死神がいつの間にか来ているかもしれないと思わせる。
軽快で読みやすく、それでいて
味のある作品。
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