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ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2024.11.22 Fri
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2008.04.13 Sun
原作も前作も知らない、非常にニュートラルな状態で見たが、
話題作という認識だっただけに非常にがっかりした。
正直言って、内容があまりに浅い。
何が言いたいのか、パニック映画なのか娯楽映画なのか、
教訓を促したいのかさっぱり分からない。

確かにCGは綺麗かもしれない。
が、ひきの映像が多すぎる。
函館なら函館山から見る形、大阪なら大阪城、東京なら東京タワー、
というような、主要の建造物や観光名所が揺れや津波で
破壊されていく様子がうつるだけでは、怪獣映画を見ているような
チープな印象を受けた。

非常に中途半端なのがキャラづけ。
ここが中途半端なので、阪神大震災で両親を亡くして、
と唐突に語られても臨場感もなく、
寧ろ実際の被災者に対して失礼ではないかとすら思えてしまう。
揺れる度に震えているほどトラウマを抱えているみさきが、
母を亡くしてあれだけの被災に巻き込まれて
普通でいられるのもおかしい。
みさきたち一般人は番号札を配られて管理され、
地道に徒歩で泥だらけになり危険に見舞われながら避難を続けているのに、
小野寺はなぜか各地に、しかも怪我も汚れもせずにふらふらと現れる。
そして日本を見捨てて仕事もしないで
女を連れて海外へ脱出しようとする。
そんな男と恋愛が発生する理由が視聴者には分からないのに、
突然情熱的なキスシーンを繰り広げられてもひいてしまうばかりだ。
みさきたちの避難にしろ、助け合いだったり奪い合いだったりの
人間ドラマが描かれていないのに、
小野寺は更に現実味がない。
やる気もなさそうな状態からなぜやる気になったのかも見えてこず、
感情移入ができない。

また、日本が崩れ出してからが展開を焦りすぎていて、
海外へ脱出するというのも臨場感がなく
いつの間にか淡々と進んでいく。
小野寺が命懸けで行動を起こすことも唐突な上、
日本全国の問題が小野寺と博士二人の手に委ねられているのも
納得がいかない。
命をかけてまで守るのは、ほぼ山脈しか残っていない日本。
守る価値があるのだろうか。
その状態から復帰できるものだろうか?
そこも納得がいかない。

役者は豪華で演技派揃いなのだが、
何故この仕事を受けたのか疑問に思うほど。
特に福田麻由子ちゃんの演技は際立っているものの、
役者が素晴らしい演技をすればするほど、
設定と演出の臨場感の無さが際立ってしまい非常に残念だ。

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