ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2009.01.09 Fri
久しぶりにこんな酷い本を読んだ。
資料として写真が欲しかったので読んでみたのだが、激写と言うほど天然理心流だけが取り上げられているわけでも
迫力ある写真が載っているわけでもない。
文章やイラストが多いのは構わないのだが、偏見に満ちた文と絵で驚いた。
現代の殺人事件やテロと、この当時の暗殺や斬り合いを同列に捉えているのは、殺人事件の被害者やご遺族
剣豪の子孫の方々、どちらに対しても大変失礼だ。
時代考証もろくに出来ずに原稿を書いているのだろうか。
更に、参考資料として小説が山ほどあげられている。
さも事実のように記載し、小説**より、と言った記事がいくつもあるが、
少し調べれば小説としての虚飾であったり、作家が史料にあたるのを怠って間違いを書いたりしている
ということぐらいすぐわかるはずのことだ。
一般人が小説を事実と混同していることすら嘆かわしいのに
幕末の剣豪たちと断言して出鱈目を堂々と書くとは。
この本を読んでフィクションと史実を混同する人が益々増えそうだ。
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