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ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2024.12.04 Wed
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2008.03.06 Thu
遂に最終巻。
やっと読み終えました。
巻が進むにつれ、どんどん世界観を伝える挿話が多くなってきて。
これは好き嫌い別れるでしょうね。
で、一体なんなんだ?って思う人は思うでしょう。
私は結構こういうのも嫌いではないのですが。
それでもノルウェイの森ほどは嵌りませんでしたね。
同じ女性として、クミコやメイ、マルタ、クレタらの
言動にあまり納得がいかなかったせいでしょうか。
かなり観念的な世界観なので、
感覚的に理解できなければ意味不明で終わってしまいますよね。

結末自体は多少現実味がありますが
それに至る過程も不安定で、事実はよくわからないし、
事実は重要ではない物語という気がしました。


ネタバレですが


シナモンが書き記すねじまき鳥クロニクル、という設定は面白かったです。
一応クミコも戻ってはきているわけで、ハッピーエンドと言えなくも無い。
メイの手紙は一体どこへいったのだろう。
折角彼女が書いたのだから、遅れてもいいから届いて欲しいものですが。

いくつか心に残る言い回しはありましたが、
中でも『相手の瞳の中に自己の反映を見た』という表現は
今の自分にはとてもよくわかるものでした。
男女とか好きとかそういう感情とは全く別のところで、
兎に角この人は自分に似ている。自分自身なのだ。
という感覚をもつ相手に巡り合うということは、
人生において中々ないことではあると思うし
自分自身であるからこそ
好きで大切でどうしようもない気持ちも本当ならば、
通常の現実味い溢れた恋愛は成立しないというのもまた
本当なのではないかと思いました。

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