ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2005.08.19 Fri
SHAPER’S HIGH
デザイン関係の勉強になる本が読みたい。そう思って本を探してはみたものの、教本や、偉そうなデザイナーの大センセイ方の本を読む気にはとてもなれない。
どんな本を読んでみたものか。と思っていたら目に留まったのがこの本だった。
洒落たデザインの表紙。シェイパーズハイ、なる、意味の分かるようではっきりしない言葉。興味を惹かれた。
図書館からこの本を借りて帰ってページを捲ってびっくり。
いやまあ、その理由は至極個人的なことなのだけれど。
以前画材店に勤めていたとき、うちの店では取扱がなかったけれど、お客さんからはよく問い合わせを受けていたエポキシ樹脂。当時は主に押し花での用途の問い合わせが多かった。
透明な樹脂を型に流し込み、そこへ押し花を入れて樹脂で蓋をして、固めてペーパーウェイトなどを作るというもの。
自分自身興味があったので、ネット検索で調べていたとき、あるサイトに行き当たった。
樹脂で作られたキーホルダーやマグネットなどの写真があるのだが、あまりに可愛く、表面がつるつると滑らか。写真でさえそれが分かるくらいなのだ。販売もしているようで、へーそうなのかあと思いつつ、他の作品のページも見た。バナナの椅子があって、面白い!と思った。でも、ものすごく高いんだろうな、きっと。と思い、また検索エンジンのペー
ジに戻ってしまったのだけれど。
なんとこのサイトマスターがこの本の作者だったのだ。
最初のページに、キーホルダーやバナナの椅子の写真がカラーで載っていた。知らずに借りたのが逆に運命的なものを感じてしまった。(笑)
本を読み進めて、あまりの文章の面白さに好感を持った。
ネットサーフィン中に「この人好きかも」、と思った直感は間違っていなかったわけだ。
特に好きだった文章が、『仕事とは“売られた喧嘩”』。
好きだなあ、この感覚。
自分自身かなりそれに近い感覚で、難しそう、無理そうな仕事ほど、やってやろうじゃん。と思う人間なので
ああ、この言い表し方は言いえて妙だなと思った。
それと、ご自分の仕事のことをRPGゲームに例えておられたのが面白かった。売られた喧嘩を買い、敵と戦って倒して、経験値とお金を得る。(笑)
正に、である。
物を作ることを生業にしている人はもちろん、そういったことに興味のある人なら面白く読める本だと思う。
因みに富田氏のサイトはこちら。
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