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ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2024.11.21 Thu
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2007.12.03 Mon
試写会で映画を見て気になったので、読んでみました。
映画は随分と綺麗に劇的に仕上がっていましたが、やはり映画用の
アレンジだったようです。
舞台もそもそも原作は函館ではありませんし
たまきちゃんをひっぱたくのも太郎くんのお母さんではありません。
たまきも本人がDJだし、クラッチと結婚しているのは正直がっかりしました。
タエさんがゲストに来てくれるシーンなどは感動しましたが。

映画を先に見てしまったので、それに比べて緩急が少なく感じました。
お父さんの心の動きは説明されており、映画よりもより理解できました。

この小説自体に不満はありません。
ただ、読み手がこれに嵌る理由が正直分かりません。
後ろの方に、『事実を元にしたフィクション』とありました。
個人的にはこの言い草が、ずるいなと感じます。
そういってしまえば、結局どこの部分がノンフィクションなのかは
読み手側にゆだねられ、読み手は勝手に自分がそう思いたいところを
事実だとして受け取るわけです。

元気だった少年が突然不治の病に倒れ、死ぬ。
悲しいに決まっています。
悲しいお話を元にして、より一層悲しくなるように創作したら、
『泣ける感動物語』に仕上がって当たり前です。
それは、浅いのではないでしょうか。
そしてそれを求める一般大衆は、単にストレス解消の道具として利用して
単に泣きたいだけのように思えてなりません。

昨今こうした『泣ける物語』が流行していることに
危機感を覚えるのが正直なところです。

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