ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2010.01.07 Thu
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今日の20時しかあいている時間がない、と
慌てて年末にチケットを取ったら、なんと初日だった。
結構混んでいて、自由席らしいので
まぁせめて開場の10分前には会場に着いておこう
と思い、仕事終わってすぐ中野に向かい
マックでノートやりながら一時間ほど過ごし
いざ会場を目指そうと思ったら
携帯のナビを過信しすぎて逆方向に連れて行かれw
結局大内さんのブログを読み直して、道を戻って十字路からやり直して
会場に着いたのが19:35。
1~2列や真ん中あたりはすでに埋まっていたので
3列目の下手側に座る。
一応段差はついているものの、ぎっしり並べられたパイプ椅子の客席。
このタイプの客席だと、前後左右のお客さんの性格に居心地は左右される。
今回、前と左右は良かったんだけど、後ろの人に上演中
何度も背中を蹴られ。
悪気はないんだろうが、謝る気もないみたい。
あと、ななめ後ろの人がヲタクみたいで
そんな笑うところか? ってとこで、役者さんにアピールするように
わざと大声で笑う感じが嫌だった。
役者さんが床に寝ころぶシーンもあり、そうなると全く見えないし
ちょっともったいなかったな。
”非常にアットホーム”な日に来られれば良かったのだけど。
***
以前、大内さんプロデュースの『橋を渡ったら泣け』を見たときも思ったのだが
大内さんの演出は芸術的で繊細で、暴力的なリアルさもある。
正直にいえば、ダンスパフォーマンスだけの舞台は
退屈するんじゃないかと思っていた。
途中で観客の集中力がふと途切れる瞬間があるのではないだろうかと。
しかし、実際に目に前に繰り広げられたパフォーマンスの美しさに目を奪われ
退屈どころか一時間があっという間だった。
『橋~』でも、阪神大震災のことが衝撃だったと仰っていたが
今回のストーリーを見ても、それが伝わる。
どこか大内さんの内面というか、深層心理を覗き見するようで
そわそわと落ち着かなくなってしまうようなストーリー。
音と光と身体だけで、ここまで表現することが出来るというのが
驚きだった。
役者さんの作り上げられた四肢の美しさだけでも素晴らしいのに
音に合わせた動きを見ていて、笑顔になったり恐ろしくなったりした。
どの役者さんのどの動きも見逃したくないのに
自分の視界は限られていて、舞台はどんどん進んでいってしまう。
それが勿体なく感じた。
DVDで出してもらえたら、繰り返し繰り返し
ひとりの役者さんを追って見ることが出来るのにと残念に思うほど。
美しく、深く、正に青い水のようなステージ。
岡内さんの台詞で心に残ったものを、うろ覚えだがメモ。
”責めて欲しいの 赦して欲しいの”
”あなたの魂の中に、私の魂の一部が入っている”
”あなたの魂が消えてなくならない限り、何度でも出会えるから”
最後の台詞に重ねてショーキチさんの歌声が流れだしたときには
自分がショーキチさんが好きだから、というのを差し引いても
ぞくぞくと鳥肌がたち、思わず泣きそうになってしまった。