ふと思いついては消えていく戯れ言の中にも大事なことや本気なことはあるよな、と思い極力書き留めよう、という、日々いろんなことに対する思いを綴っています。
2006.01.23 Mon
ハチ公の最後の恋人
吉本 ばなな
なんとなく手ごたえの無い感じだったな。
あ、変な意味でなくて。読まなきゃ良かったとかそういうんじゃなく。
読後感がずっしり残る感じなじゃなかったな、と。
透明な液体のような感じがした。
あんまりさらさらしてなくて、どっちかっていうとジェル状みたいな
そこまでいかなくてネバネバもしてないんだけど、
すぐには流れていかないで
光に透けて泡を包みながら漂ってる感じ。
そんな小説でした。
って随分抽象的な感想ですが。
感情に任せて追いかけようと思うとすっきりするけど、
翌朝やっぱりやめようと思うとすごく痛くなる感覚、なんかものすごい分かった。
なんにも嘘が無いんだろうな。
きっとこういうことは ばななさんの周りでは
だからこう淡々と、透き通って見えるんだろうな。
PR
*Comment*